2024/03/26 ニュース

六本木ヒルズにサーキット出現!?  日産が挑むフォーミュラEのスペシャルイベントが開催

2024年3月21日、都内の六本木ヒルズアリーナにて、「NISSAN FORMULA E ROPPONGI CIRCUIT(ニッサン フォーミュライー ロッポンギ サーキット)」というイベントが開催された。このイベントはフォーミュラE日本初開催となる第5戦、東京ビッグサイト周辺にて行われるレースを記念して催されたものだ(レース開催は3月30日)。


●左から日産自動車の星野朝子執行役副社長、スーパーGTドライバーの高星明誠選手、小池百合子東京都知事、女優の白石麻衣さん

■フォーミュラEとは?

FIA(国際自動車連盟)が主催する自動車レースのなかで唯一、電気自動車で争われるレース。2014年に中国の北京で初開催された。初めは全チームが同じマシンを使用するワンメイクレースだったが、年を経るにつれ改造範囲が広がり、現在では最高速度が320km/hにまで達するなど、「F1」に引けをとらないレベルに進化している。走行時はエンジン車と比べてとても静かなため、この特徴を活かし各国の主要都市を一時的に閉鎖したストリートコースでレースが行われる(街なかでも騒音が響かないため)。日系メーカーとして日産は2018年から参戦している。



小池百合子東京都知事は、登壇して開口一番「3月も中旬なのに、今日はとても寒いですね」とこぼした。それに絡めて、近年の気候変動の激しさを指摘。こうした環境問題を解消するために「脱炭素化」をキーワードにし、2030年までに都内で販売される新車のすべてを“非ガソリン化”することを目標に掲げている。そして、ゼロエミッションビークル(排出ガスがゼロのクルマ)を盛り上げるため、フォーミュラEの東京大会開催を決めたという。「ふだん以上の力を発揮してほしい」と日産陣営を激励した。



日産自動車の星野朝子氏は「フォーミュラEは、いかに回生(減速時に発生するエネルギー)の効率を上げれるかがポイントになる。そして、レースで得られた知見は日産が販売する電気自動車にも生かされています」と語った。

VOICE CHARGE(ボイスチャージ)の実体験も行われた。このボイスチャージとは、発せられた“声”を電力に変換するデバイス。このデバイスで声援を送ると、それが電力となって日産フォーミュラEチームに届けられる。会場では小池都知事と白石さんが実際にエールを送っていた。
※東京・銀座にある「日産クロッシング」にて4月24日まで一般来場者も体験可能
https://www.nissan.co.jp/crossing/event/207


●ボイスチャージで声援を送る白石さん


●現在免許取得中の白石さんも電気自動車が気になっているという

いよいよ今週末と、間近に迫ってきたフォーミュラE東京大会。日産の活躍を期待しよう。

フォーミュラEの公式ウェブサイトはこちら
https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/2023-24/r5-tokyo

ドライバーWeb編集部

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