ベースモデルの発表前に、カスタムコンセプトモデルとして東京オートサロンで発表された「デリカミニ スノーサバイバー」。そのパーツ開発を手がけたのが、デリカのプロショップ、オートフラッグスだ。
ディーラーに問い合わせ殺到デリカミニの正式発表前から話題となったカスタムコンセプトモデル
●ホイールはMLJとの限定コラボモデル、XTREME-J XJD モノポリーホワイト(価格:4万1800円)を装着。XJDの象徴であるリムフランジもディスクと同色にすることで、径の大きさを強調している。ホワイトレタータイヤとの相性もバツグンだ
東京オートサロン2023の三菱自動車ブースで予告なしに衝撃的なデビューを飾ったデリカミニのスノーサバイバー。基準車の発表前でありながら、すでに兄貴分のデリカD:5顔負けのカスタマイズがガッツリ施され注目を集めた。そのスノーサバイバーに装着されたアイテムの数々を手がけるのが、デリカにこだわり続けるオートフラッグスだ。タイトなスケジュール、かつ実車がない状況で開発したとは思えない、一体感のあるスタイルと完成度の高い仕上がりはデリカを熟知した老舗ブランドならでは。
「あのスタイルのままカタログモデルとして出してほしい」、「付いているパーツはどこで買えるのか?」といった問い合わせが三菱ディーラーに寄せられるなど、スノーサバイバーの反響は予想以上だったという。
「いきなり導火線に火をつけて爆発しちゃった感じだよね(笑)」
と振り返る、オートフラッグスの代表、杉村政治さん。スノーサバイバーがなかったら、ここまでデリカミニのカスタムは盛り上がらなかったかもしれない!?
スノーサバイバーが示したように、オートフラッグスのアイテムはデリカミニのオフロードイメージを高めながらも、ボルトオンで装着できる、完全車検対応のものばかり。そのアイコン的存在がタフネスな極太パイプでボトムを囲うフロントバンパーガード「DANSHAQ(男爵)」だ。
DANSHAQ価格:6万6500円
●全長・全幅ともに余裕シロがまったくない軽規格内に収めながら、タフな四駆感を表現できる。男爵のヒゲに似ていることから命名されたアイテムだDANSHAQの注目はナンバーの取り付け位置。
「全長を軽規格のなかに収めるために取り付け位置は基準車のまま、斜め45度からのナンバーの視認性も確保するためにバーの太さやデザインを何度も試作して、検証を重ねました」
デザイン優先ならステーを使ってナンバーの位置をオフセットさせる方法も考えられるが、寸法がギリギリの軽規格の場合、ナンバーの位置は動かしたくない。完全車検対応を謳うためには欠かせない配慮なのだ。
DANSHAQのサポートフレームを共用して取り付けるのが、エンジンアンダーガード。事故で前面が潰れた際にエンジンが車内に突入するのを防ぐ構造(エンジンが脱落する)を損なわないように、取り付けのステーをリベッド留めにしている。
「フロント側のガードは腰から下にしか設定しません」
と杉村さん。万一、人とぶつかった際に極力ダメージを与えない、歩行者傷害軽減の思想も設計に盛り込んでいる。
エンジンアンダーガード価格:2万4200円
●エンジンの下まわりを保護するのに加えて、エンジンの温もりを求めてくるネコの潜り込み、雪のわだち対策ににも役立つアルミ製のアンダーガードまだまだある 完全車検対応のオートフラッグスオリジナルパーツBUSTERS リアラダー価格:6万5300円
●全車標準装備のルーフスポイラーを専用設計のマウントでかわす技アリの作り。軽量・高強度のアルミ製でバックドアの落下を防ぐBUSTERS-MINIルーフラック価格:8万3600円
●ただでさえ全高の高いスーパーハイトワゴン。立体駐車場対応のラックを求めるユーザーのために、装着時の全高を191cm〜194cmに抑えたBUSTERS カーサイドタープEX価格:4万3700円
●軒長3m×全幅2mのワイドサイズ。BUSTERS-MINIルーフラックへは専用ステーで装着可能。遮光性と遮断性を高めている。X4Xマフラーカッター(開発中)
●青紫色に焼けたテールエンドがスポーティなリヤビューを演出する高品質なマフラーカッター。マフラーの外部突起規制にも適合するX4Xマッドフラップ(開発中)
●寒冷地でも割れにくく切れにくい、柔軟性と耐候性を併せ持った国産EVAシートを使用。専用設計なので無加工で取り付けられるNEWトレイルフック(開発中)
●アルミ合金に粉体塗装を施したオシャレなけん引フック。指定部品扱いになり、バンパーから突出しても継続検査(車検)の規定に抵触しない●撮影車両にはオリジナルの30mmリフトアップキットの試作品が装着されていた。15段階の減衰力調整機構付きの車高調整式ショック、ばねなどで構成される。現在開発中だインテリアにも使い勝手抜群のオリジナルアイテムありCRAFT AOI ベッドキット(助手席):天竜檜価格:6万9300円
●スノーサバイバーに採用されて注目を集めたベッドキットが量産仕様に進化。2分割構造で、天板は銘木「天龍檜」の集成材を使用CRAFT AOI アッパーサイドステー+ルーフトレー7626セット価格:2万6400円
●後席の乗降用アシストグリップの取り付け穴を利用して装着するサイドステー、クロスパイプ、トレイで構成。頭上空間を収納に活用。バックドアパイプ(価格:9900円)も用意する●撮影車両には質感が高く、風合いのいいビンテージレザー調シートカバーを装着。汚れも拭き取りやすく、アウトドアやペットとのお出かけに最適
シン「デリこだ」ステッカー6色価格:1650円
●デリカにこだわるオーナーの魂の叫びをステッカーに。全6色でボディ色とのコーディネートやアクセントなど、組み合わせは自由<文=湯目由明 写真=伊藤吉行>