2023/10/26 ニュース

「FRのコペン」にトヨタ幻のコンパクトスポーツがチラつく【ジャパンモビリティショー2023】

クルマ好きならあのクルマを思い出す?

■コペンはこれでなくちゃ

「やっぱりこのカタチじゃなくちゃ」。ジャパンモビリティショー2023のダイハツブースで話題をさらった、ビジョン コペンを見た筆者の率直な感想だ。全体のフォルムは、低重心で力強い走りを予感させる「ティアドロップシェイプシルエット」と、ドライバーを中央に座らせて、ボディ感覚が掴みやすいパッケージングを実現した初代コペン(2002年発売)の意匠をリスペクトしているという。

「『コペンとは何だ?』という問いに対し、やっぱり初代じゃないかと。2代目コペン(2014年発売)は内外装を着脱できるドレスフォーメーションという考え方があり、ローブ、エクスプレイ、セロと3つの顔に合わせなければなりませんでしたが、ビジョン コペンは〝らしさ〞を求めて初代の丸目を強く意識しました」と語るのは、ダイハツ工業デザイン部の森本凌平さん。



特筆すべきは駆動方式。ビジョン コペンはFR(フロントエンジン・リヤドライブ)を採用する。歴代コペンはFF(フロントエンジン・フロントドライブ)だが、今回なぜFRだったのだろうか。「最初からFRありきで開発を進めたわけではなく、衝突安全性の向上や運転の楽しさをグレードアップさせるという目線で、既成概念にとらわれずに検討を重ねた結果、FRがベストという結論になりました」と森本さんは言葉を重ねる。

外観はFRらしいプロポーションが強調されている。「クルマを真上から見たときのシルエット。リヤフェンダーを絞って、側面をこんもりさせて、視覚的にトラクションをしっかり感じられるような、FRらしい佇まい…という部分にはこだわりを持ってデザインしました」。

パワートレーンは1.3L内燃エンジン縦置きのFR…ダイハツの後輪駆動といえば2021年末にフルモデルチェンジしたハイゼットカーゴ/アトレーぐらいだが、それよりも近しいと思われるのが2015年の東京モーターショーで発表された「トヨタS-FR」。

【画像】トヨタS-FRを写真で見る

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING