2023/09/25 ニュース

トヨタ佐藤恒治社長に直撃!「トヨタF1復帰」という選択肢

トヨタにとって今大事なのは、「耐久レース」だという。その真意とは

■トヨタがF1復帰に動き出した?

トヨタとF1。2009年の撤退以来、まるで縁がないと思われるほど遠かった両者の距離が、ここに来てにわかに近づいてきた…というのはさすがに大げさだが、ゼロに近かったその関係が、少しだけ繋がったのは事実だろう。

発端は、今年が最後の秋開催となる鈴鹿サーキットでのF1日本GPが開幕した金曜日のこと。TOYOTA GAZOO RacingからWECに参戦中の平川 亮選手が、マクラーレンF1チームとリザーブドライバー契約を結んだと発表されたのだ。

これは昨年、初出場のル・マン24時間レースで優勝、WECのシリーズチャンピオンにも輝き、今年も2戦を残してランキングトップにつけるなどの活躍が評価されての契約だという。これまでトヨタドライバーとF1は縁遠い感があっただけに、平川選手自身も、そして他のトヨタドライバーにとっても朗報であることは間違いない。

実際、この話を後押ししたのはトヨタの豊田章男会長…いや、ここではレーシングドライバーのモリゾウ選手と呼ぶべきだろう…だという。ドライバーの、もっと速いクルマに乗りたいという気持ちを汲んだ、とても“らしい”話である。

この話を受けて、巷では早速、将来のトヨタのF1参戦の可能性が論じられたりしている。また報道によれば、平川選手とともに鈴鹿サーキットを訪れたモリゾウ選手は質問に対して「それは現執行部が決めることですから」と明確に否定はしなかったという。可能性、果たしてあるのか?

ここで時計の針を、9月8〜10日に富士スピードウェイで開催されたWEC第6戦 富士6時間レースにまで巻き戻したい。じつはTOYOTA GAZOO Racingが1-2フィニッシュを決めた決勝直後に、私は佐藤恒治社長にズバリ、F1参戦の可能性を聞いていたのだ。

ドライバーWeb編集部

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