2022/12/21 コラム

【最強ティグアンへの道】完璧なシートポジションで移動を楽にする|マッドドッグ三好のクルマ三昧|

ラリーストで動物カメラマンのマッドドッグ三好氏が趣味とクルマ遊びを最大化するため、相棒に選んだフォルクスワーゲン ティグアン。さっそく自分色に染めるべく(?)カスタマイズに着手。今回のお題はシートポジションの最適化です。


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オイラのティグアンTDI 4MOTIONは仲間のクルマ屋さんに探してもらった。
要望したのは、ボディカラーが汚れが目立たないシルバーメタリックであること、走行距離は2万km弱、そして安いヤツ(笑)

走行距離こそ3万kmだったが、色は希望通り。ほぼ条件に合うやつを探し出してくれた。車検が半年付いていて相場より安いのだそうだ。その理由は、新潟県で使われていたクルマなので融雪剤の影響で下まわりにサビが出やすい、とやや敬遠されのではないか?との話だった。もちろん下まわりもチェックしてもらい、問題はなさそう。全体的にコンディションも悪くなかったので、購入に踏み切った。

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納車後、オイラが最初に手を加えたのがシートポジション合わせだ。
これはラリーカーでも真っ先にやるやつ。ラリーカーじゃないけど(笑)
足を投げ出したドライビングポジションが好みなのだが、ティグアンのシートは座面を一番に下げると前上がりになり、太ももの下が圧迫されてしまうことがわかった。そこで座面がより水平に近くなるようにシートの後ろ側取り付け位置を上げることにした。

注意:クルマの整備、改造は危険が伴うので、専門知識を有するクルマ屋さんやメカニックの指導の下、自己責任で行ってくださいね。

さっそく作業を開始。シートの取り付けボルトを外そうとしたら、ボルトの頭が見たことない形。トリプルスクエアという12mm角の工具じゃないと外せないのだ。これは輸入車あるあるである。
しかたがないので工具を買った(泣)

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オリジナルのボルトを外し、シートレールの後ろ側にスペーサーをかまして長いボルトで止める。純正と同じトリプルスクエアのボルトは見つからず。探していると安いチタンボルトを見つけた。チタンなら強度に問題はないが、安価な海外製であったことに不安を覚えて却下。強度を確認した国産の鉄製ボルトをチョイスした。

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これでシートを下げた状態でも座面が水平近くなって、太ももの圧迫度もだいぶ軽減した。もう少し何とかしたいと思ったが、シート側での調整には限界があるので、今度はかかとが上がるように工夫。風呂マットを買ってきてフロア形状に合わせてカット。フロアが高くなるようにかさ上げしたのだ。足が不自然にズレて引っかからないように入念にチェックして位置決め。マットのズレを防ぐため粘着剤付きの面ファスナーを裏に貼っておいた。

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すると今度はフットレストの位置が合わなくなってしまったので、ここにも風呂マットをカットして貼り付けた。フットレスト位置の適正化は図れたものの、足首の角度がきつかったので緩和のために風呂マットの厚みを調整して角度を変更した。

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コックピットの足元には左からフットレスト、ブレーキ、アクセルと並び、さらにティグアンには右足フットレスト(と勝手に呼んでる)の膨らみがある。
その右足フットレストが、クルーズコントロールをオンにした時の右足の置き場となり、すごく便利なのだ。

本来の左足フットレストを手前に出したおかげで左右の足の位置が均等になり、ものすごく快適になった。

しかしなんでフットレストって、取って付けた感のある位置やサイズなんだろうねぇ。そのことをとあるメーカーのシート設計者に聞いてみたことがあるけれど、シート屋さんはそこには関与してないからわからない、とのことだった。もっと積極的に関与してくださいな。左足の置き場所って結構大事だと思うだよね。

さて、あとはフロアマットをかぶせて完成! なのだが、風呂マットでかさ上げしましたっていうのがバレバレなのもカッコ悪いんで(誰が見るわけでもないが)、黒いスプレーを吹いて目立たなくした(自己満足)。しかし、風呂マットが露出しているフットレストは、ちょっと乗っただけなのに靴裏で擦れて塗装が剥げてしまった。
 
さらに快適マシマシ作戦は続く。

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ランバーサポートを自作。オイラはバケットシートみたいな腰がガチっと固定されるような感触のシートが好みだ。
だがリクライニングシートでは可動部となることから、どうしても腰の後ろに隙間ができてしまう。この隙間をなんとか埋めたい。

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そこで家に転がっていたウレタンフォーム(ホームセンターで売っているヤツ)を100円ショップで購入した枕カバーに入れて、両脇をあめの包み紙みたいにキュッと絞ってタイラップで止める。

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これをシートに置いて両脇の余った布地をシートの隙間に入れて引っ張れば完成!

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今回の作業でほぼ完璧に好みのシートポジションになり、長距離移動の疲労度が激減した。このままサファリラリーでも完走できそうなぐらいの気分になってきた(笑)

さっそく出かけたのは、アフリカとはだいぶ違う寒い気温の山の中。11月中旬の早朝、畑は霜で真っ白だった。

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この景色を見るとオイラ的には冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)への交換サインと思っているのだ。
 
〈文と写真=三好秀昌〉

ドライバーWeb編集部

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