2019/09/02 コラム

ベストセラートラック、いすゞエルフが今年で60歳に! 記念イベントも藤沢市「いすゞプラザ」で開催中

「荷台はお客様のためのスペース」をモットーに60年

現行型で6代目になるエルフですが、その初代は1959年8月26日に誕生しました。当時いすゞは、乗用車ではヒルマンミンクス、商用車では大型トラック&バスを生産していましたが、小型四輪トラック市場が拡大していくにつれ新規参入を計画。「エンジンは小型規格いっぱいの1.5ℓ、軽量で広い荷台(積載量は1.5〜2トン)、軽快な操縦性」などをコンセプトにエルフの開発はスタートしました。短期間で確実な製品を開発するため、いすゞはヒルマンミンクス生産で得られたノウハウや機械設備をフルに活用。搭載された1.5ℓ直4・GL150型エンジンは、ヒルマンミンクスの1.4ℓ直4ガソリンエンジンをベースに設計されました。こうしてガソリンエンジン搭載車でまずスタートしたエルフですが、翌年1960年の4月にはエルフのターニングポイントとなった2ℓディーゼルエンジン搭載車を発売します。

 
●初代エルフ(1959年登場)。ガソリンエンジンの4速MT仕様で、発売当時価格は71万円。

●英国ルーツ社と提携を結び、1953年からいすゞが製造を行っていたヒルマンミンクス。当初ノックダウン生産だったが、1957年には完全国産化を果たした。

というのも、1960年9月に道路運送車両法施行規則が改正されてエルフディーゼルが普通車から小型車の扱いになり、エルフの快進撃が始まったのです!! 1961年度には約1万2500台を販売し(その75%がディーゼルでした)、デビューからわずか2年で2トンキャブオーバークラスのシェアを約26%獲得するまでに成長。ディーゼル小型トラックのパイオニアとなったエルフは、キャブオーバー2トン車のスタンダードと言える存在になりました。以降モデルチェンジはしつつも「荷台はお客様のためのスペース」というモットーは変えず、小型トラックの定番として支持されてきたエルフは、同クラスのキャブオーバートラック市場で長年シェアNo.1に。また現在、世界約140か国でエルフは販売されており、その累計生産台数は650万台超にも達しています!

そんな日本はもちろん、ワールドワイドにも活躍するエルフの生誕60周年を記念し、いすゞ藤沢工場に隣接する「いすゞプラザ」では2020年4月まで「いすゞエルフ誕生60周年記念企画展」を開催中で、歴代エルフを一堂に展示しています。


●2代目エルフ(1968年登場)。

●3代目エルフ(1975年登場)。

●4代目エルフ(1984年登場)。

●5代目エルフ(1993年登場)。

●6代目エルフ(2006年登場)。

そしてファンにはうれしい特別企画も! 平日来場者限定となりますが、歴代エルフに関するクイズに答え、全問正解するとエルフの缶バッジがプレゼントされます。この缶バッジ、月替わりで歴代モデルに変わるというもので、全7種類をコンプリートした人は、特製コンプリートケースとラストピースとなる60周年エルフ缶バッジもプレゼントされるのです。このイベント期間は9月3日から2020年3月19日までで、缶バッジは毎月先着500名分(対象は18歳以上)……これはもう、エルフファンならまず1個目のバッジをゲットしに早速予約&GO!?


●全7種類の缶バッジ(歴代6モデル+エルフマイパック)を見事コンプリートするともらえる特別コンプリートケース。右下の白いバッジは、ケースとともにもらえるコンプリートの証60周年エルフロゴ缶バッチ。
(まとめ●オールドタイマー編集部・吉川/上野)

[いすゞプラザ・いすゞエルフ誕生60周年記念企画展]

住所:神奈川県藤沢市土棚8

会場:2F「いすゞの歴史」展示エリア 、及び1Fバックヤード開催日時:2020年4月末日まで

開館日:火~金曜日(完全予約制)、土曜日・祝日(自由見学日)

休館日:日曜日、月曜日(祝日の場合は翌平日)、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始

開館時間:10時~17時(受付は16時まで)

入館無料

https://www.isuzu.co.jp/plaza/平日の見学予約はwebサイトから行えます

電話:0466-41-5811(火~金曜日、10時~17時)

https://driver-web.jp/articles/detail/omoshiro/20578/

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