2019/08/20 ニュース

【ハイエースでいこう!】おもな仕様がひと目でわかる! ”ジャンル別”ハイエースカスタムStyle

200系ハイエースカスタムパーツWORLD

 おもな仕様がひと目でわかる!”ジャンル別”ハイエースカスタムStyleその高い収納性や広い居住性から、使用目的によってさまざまなカスタムが施せる200系ハイエース。おもにどんな仕様があるのだろうか。 

架装に適した豊富なサイズ

ハイエースの特徴はボディサイズとグレードが豊富なこと。一見煩雑だが、用途や乗車人数などを絞り込むと、ボディサイズに対するカスタムや架装内容との相関関係がわかる。カスタムのジャンルを問わず人気なのが、通称ナローの「ロング標準ボディ標準ルーフ」。4ナンバーの小型貨物で、全長4.7m以下、全幅1.7m以下というサイズは乗用車の5ナンバー枠に相当し、機動力に優れる。標準ボディに比べて全長が145mm長く、全幅1880mmの「ロングワイドボディミドルルーフ(通称ワイドミドル)」は、ゆとりある室内空間が3ナンバーの車中泊モデルに最適で、カスタム派にはワイドボディならではの迫力と存在感が好まれる。ナローやワイドミドルをキャンピング登録車(8ナンバー)にする場合、構造要件の室内高(1600mm以上)や就寝人数を満たすために、床の掘り下げやルーフ架装が不可避。室内高が1.6mを超える「スーパーロングワイドボディハイルーフ」ならば、こうした大がかりな架装は不要。架装を前提に内装や装備をシンプルにした「キャンパー専用車」も設定され、キャンピングカーやトランポのベース車両に活用されている。 
 

[キャンパー仕様]

シンプルな車中泊仕様も人気を集める

ハイエースをキャンピング登録車にする場合、「就寝設備の数(乗車定員の3分の1以上の大人用就寝設備を有すること)」や、「洗面台や調理台を利用するために、床面から上方に1600mm以上の空間を有すること」などの構造要件をクリアしなければならず、ナローやワイドミドルの場合は床の掘り下げやルーフ架装が必須になる。架装が大がかりな8ナンバーにこだわらず、ベース車のナンバーのまま(ナローは4、ワイドミドルは1または3)で、ベッドや収納家具、サブバッテリーなどの電装を組み込んだライトな車中泊仕様が人気を集めている。 

●3ナンバーのワゴンGLの乗車人数(10人)を変えずに、ベッドを装着した車中泊仕様
 

●「寝る」、「積む」に特化して装備を絞った。屋根上にもテントを設け就寝スペースに活用
 

[トランポ仕様]

トランポの基礎は「床貼り」から

バイクや自転車などを床に固定し、「積む」ことに特化したトランスポーター(トランポ)。リヤシートを畳んだ状態の荷室長が3000mm(バンのナローとワイドミドル)、または3540mm(バンスーパーロング)のハイエースは最適。汚れや傷から床を守り、バイクの重量に耐えるために、フラットで水平な床を作り、重歩行用の床材を敷き詰める「床貼り」を施す。これにベッドキットやテーブルなどを追加して、自分仕様にアレンジするユーザーも多い。 
●ナローのバンS-GLをベースにしたトランポの架装事例。折り畳み2段ベッドも備わる


 
 

[ドレスアップ仕様]

車高を上げても下げてもサマになるのが箱車の魅力

200系のデビューからしばらくは「ベタベタのローダウンに大径ホイール&低扁平タイヤ、フルエアロ」が王道スタイルだったが、それだとキャンプやレジャー(釣りやマリンスポーツ)などで悪路に乗り入れられず……。そこで、地上高を稼ぐ「ちょいアゲ」が今のトレンド。マイチェンごとに細かく仕様が変わっているので、初期型を最新ルックにしたり、その逆パターンも。ワゴンを簡素なバンDX仕様にする遊び方も客貨兼用車ならではだ。 
●幅広で存在感のあるワイドミドルはカスタムベースに最適。トレンドはクロカンルック

 

キャンピングカーで人気の1ボックス

一般社団法人日本RV協会の「2019年度キャンピングカー業界の動向調査」によると、キャンピングカーは国内の保有台数が11万台を突破し、増加傾向にあるそうだ。18年の生産台数を見ると、ハイエースをはじめとした1ボックスなどをベースに架装を施したバンコンと呼ばれるモデルが全体における約33%の構成比となった。また、構成比のトップはキャンピングカー登録である8ナンバー以外のモデルで、33.6%。8ナンバー以外というのは4ナンバーや3&5ナンバー登録のバンやワゴンを車中泊仕様にしたモデルを指す。これらも言わばカテゴリー的にはバンコンということになり、全体では約66%を占めていることになる。 
<文=湯目由明/伴 隆之> 

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