2019/07/04 ニュース

「GR Supra GT4」が2020年から販売開始。トヨタはカスタマーモータースポーツにさらに力を入れていく

TOYOTA GAZOO Racingが2019年7月4日、カスタマーモータースポーツ車両「GR Supra GT4」を2020年から販売すると発表した。2019年より販売を開始したTOYOTA GAZOO Racing初のグローバルモデル「GRスープラ」をベースとしたレース仕様車で、開発と製造はトヨタの欧州でのモータースポーツ活動を担当するトヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH=TMG)が行う。そのほか、車両諸元の詳細や販売価格、販売地域および時期にについては年内に発表予定とのことだ。
また、「GR Supra GT4」を販売するにあたり、Ravenol(ラベノール)、Pirelli(ピレリ)、Akrapovič(アクラポヴィッチ)が技術パートナーとなり、ラベノールは潤滑油、ピレリはタイヤ、アクラポヴィッチはモータースポーツ専用エキゾーストシステムに関して協力することとなった。
 
「GR Supra GT4」の販売を決定した理由としてトヨタは、2019年3月にジュネーブモーターショーで発表した「GR Supra GT4 Concept」に寄せられた期待や、6月のニュルブルクリンク24時間レースにでのGRスープラ参戦を踏まえたものとしている。モータースポーツを愛する世界中のカスタマーが気軽にレースを楽しめることや、トヨタがモータースポーツへの挑戦すること、そしてそこから得られたものをフィードバックしてクルマを鍛えることを目的に、カスタマーモータースポーツによりいっそう力を入れていく、とのことだ。GT4はGT3の下に位置するカテゴリー。低コストで気軽に参戦しやすいカテゴリーとして、世界中のプライベートチームに人気となっている。日本のスーパー耐久シリーズや、欧州のGT4欧州シリーズやVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)、アメリカのミシュランパイロットチャレンジシリーズなそ世界のさまざまなレースに参戦可能だ。すでにGRスープラは、北米のNASCARエクスフィニティシリーズに参戦している。2020年からは日本のSuper GT GT500クラスへの参戦を予定するなど、GRスープラがレースを戦う場が広がりつつある。新たに「GR Supra GT4」が加わることで、世界中のサーキットでGRスープラの雄姿が見られることになるだろう。 


[GR Supra GT4車両諸元]

■車両全長:4460mm全幅:1855mm全高:1250mmボディ構造:ロールケージ付きスチールボディフロントスポイラー:天然繊維コンポジット製リヤウイング:天然繊維コンポジット製燃料タンク:クイックチャージャー付きレース専用ドライバーズシート:FIA基準レーシングシート■エンジン、トランスミッション型式:直列6気筒ツインスクロールターボ排気量:2997ccトランスミッション:スポーツオートマチック リヤ駆動潤滑油:Ravenol排気システム:Akrapovič製■サスペンション、ステアリング、ブレーキフロントサスペンション:マクファーソンストラットリヤサスペンション:マルチリンクステアリング:電動式パワーステアリングタイヤ:ピレリホイール:5穴式 11×18インチ


 TOYOTA GAZOO Racing公式サイトはこちら *製品仕様・価格(税込み)などは発表時のもの
トヨタhttps://toyota.jp/  

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