2019/03/20 ニュース

プロサイクリストが使い倒す! CR-Vのあるサイクルライフとは?

「どんな場所でも、どんなシーンでも、誰が乗っても、快適で安心して楽しめる」−−そんなクルマを目指して開発されたアッパーミドルクラスSUVがCR-Vだ。そんなCR-Vに、自転車や関連機材とともにみずからのクルマで移動し、ハードなトレーニングやレースをこなすプロサイクリストが乗ってみたらどう感じるのだろうか。現役プロサイクリストにロードバイクを積み込んだCR-Vで走り出かけてもらった! 
Takahiro Ogasawara
PROFESSIONAL CYCLIST小笠原 崇裕Takahiro Ogasawara●MTBの元U23全日本チャンピオンで、ワールドカップや世界選手権などを転戦したプロサイクリスト。現在はエクステラ(オフロード版のトライアスロン)を中心に活動、その全日本チャンピオンでもある。ロードバイクも得意とする。JCF(日本自転車競技連盟)のMTBナショナルチームの監督やコーチを歴任するなど、指導者としても活躍している  

サイクリストの期待に応える

クルマの世界では、SUVのジャンルのモデルを各社が競い合うようにラインアップしている。じつは、バイク(自転車)の世界でもクルマでいうところのSUVに当てはまるグラベルバイクというジャンルが北米を中心に定着しており、各社が力を入れて開発を競っているのだ。以前、私自身もSUVに乗っていたこともあり、SUVとサイクリストの親和性の高さを強く感じている。サイクリストの視点からクルマを選ぶ基準として重視する点はいくつかあるが、なかでも私が特に気にすることは「快適性」や「乗り心地」。これはバイクでも同じように重視する点だ。サイクリストは車内にバイクを積載する。大切なバイクを雨や虫などの汚れや盗難・イタズラから守るためだ。そこで積載性の高い1ボックスカーが便利なのだが、私は積載性だけでなく快適性も高いクルマを選んでいる。その理由は、レースに合わせたコンディションをいかにキープしたままレース会場まで移動できるかに気を遣うから。突き上げが強かったり、大きくロールしてしまうクルマでは、途中で疲労感やストレスを感じ、100%のコンディションでレースに挑めなくなってしまう。フワフワしたものよりも硬めで減衰がしっかり効くサスペンションで、ワインディングでもロールが少なく路面状況をしっかりつかめるステアリングフィールがあり、車体のサイズを感じさせないクルマがいい。また、レース会場に向かう道中では「音」も重要なポイント。ロードノイズやエンジン音が大きいとリラックスできないこともあり、高速道路や峠の上りでも余裕を持って走れるクルマがサイクリストには選ばれる。ちなみに、プロサイクリストのなかにはホンダ NSXの車内にバイクを積んで遠征をしていた選手もいた。現に私も今はセダンに乗っており、トランクにバイクを収納している。このような観点から、車内への積載量と快適性のバランスが一番取れているのはSUVだと思っている。今回、CR-Vにロードバイクを積んでドライブに出かけてみた。荷室から1アクションで2列目シートを倒せる。荷室の開口部が低いこともあって、積載するときにバイクを高く持ち上げる必要がない。バイクは前輪を外すだけで荷室に入れられ、荷室床面の左右に備え付けられたフックにタイダウンを通してより確実にバイクを固定できる。フロントシートの足元空間は広い。左右均等に足を広げられるのは、身体のコンディションを気にするサイクリストにとって重要でうれしい設計。大容量のセンターコンソールボックスはトレーがフレキシブルにスライドし、スマートウオッチやバイクの電動変速機のバッテリーの充電をしながらスマホや財布などを収納できる。走り出して感じたのは、スポーティなトルク感が強く出ており、タメのない鋭い加速が際立って感じられたこと。クルマ全体の一体感が高く、ハンドルやペダル操作のダイレクトな応答性はSUVというよりセダンに近いフィーリングだ。夏場のスキー場で行われるレースの会場へのドライブなども快適に、そして楽しめるだろう。サイクリストは余剰を嫌い、自分にマッチする最高のバランスを追求する。そんなサイクリストにCR-Vは応えてくれるはずだ。 

プロサイクリストが斬る!CR-Vの走りは?

CR-V × Takahiro Ogasawara
CR-V × Takahiro Ogasawara
●動きの軽すぎないステアリングが疲れた身体には優しく感じられる。スポーツモードでは走りが一気にシャープになり、上りでも車重を感じさせないリニアな加速を味わえる  

プロサイクリストが斬る!CR-Vの積載性は?

CR-V × Takahiro Ogasawara
CR-V × Takahiro Ogasawara
●荷室の開口部は縦、横ともに十分なクリアランスがあり、バイクの出し入れでクルマのボディに当ててしまう心配はない。工具やポンプ、ウエア類を積み込んでも余裕たっぷり 

CR-Vのお気に入りはココ!

CR-V × Takahiro Ogasawara
●高さのあるテールゲートにより雨にぬれずにバイクを出し入れできる。リヤシートを倒せるレバーが荷室側面の手前にあり、荷物を手に持ったまま片手でも容易に倒すことが可能CR-V × Takahiro Ogasawara
●4カ所に設置された荷室のフック。バイクはもちろん工具類やホイールの確実な固定に便利だ CR-V × Takahiro Ogasawara
●ウエアラブル機器を充電しながら置くこともできる、マルチなセンターコンソールボックス 
CR-V × Takahiro Ogasawara

Honda CR-V

2018年8月に約2年ぶりに国内モデルが復活したアッパーミドルSUVのCR-V。新型ではプラットフォームを一新するとともに、スポーツハイブリッド i-MMDに4WDもラインアップする。パワートレーンは1.5リットル直噴ターボと2リットルHVの2種類を用意。ガソリン車には3列シートを設定している。スペース効率が高いのも特徴だ。今回試乗したモデルはハイブリッド最上級モデルのハイブリッドEX マスターピース。 ■HYBRID EX・Masterpiece(4WD・電気式無段変速機)主要諸元 【寸法mm・重量kg】全長×全幅×全高:4605×1855×1690 ホイールベース:2660 最低地上高:200 車両重量:1700 乗車定員:5人 【エンジン・モーター・性能】エンジン種類:直4DOHC 総排気量:1993cc エンジン最高出力:107kW(145ps)/6200rpm エンジン最大トルク:175Nm(17.8kgm)/4000rpm モーター種類:交流同期電動機 モーター最高出力:135kW(184ps)/5000〜6000rpm モーター最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0〜2000rpm 使用燃料・タンク容量:レギュラー・57L JC08モード燃費:25.0km/L WLTCモード燃費:20.2km/L 【諸装置】サスペンション:前ストラット/後マルチリンク ブレーキ:前Vディスク/後ディスク タイヤ:235/60R18 【メーカー希望小売価格】436万1040円 CR-V価格:ガソリン車 323万280円〜/ハイブリッド車 378万4320円〜URLhttps://www.honda.co.jp/CR-V/ 

今回使用したキャリヤはこれ

INNO IA300 インナーバイクフォーク
INNO IA300 インナーバイクフォーク
イノーIA300 インナーバイクフォーク価格=1万8309円問い合わせ:カーメイト TEL:03-5926-1212 www.carmate.co.jp/自転車を車載する際に便利なインナーキャリヤ。自転車のホールド性の高さはもちろん、荷室の積載性もアップさせる。キャリヤ本体の取り付けも、荷室幅に合わせてフレームの幅を調節するだけと簡単。セーフティベルトも付属する。  <文=小笠原 崇裕 写真=山内潤也 >*製品仕様・価格(税込み)などは掲載時のもの
ホンダhttps://www.honda.co.jp 

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