2018/09/27 ニュース

そのカッコよさは錦織選手も絶賛! ジャガー初のEV「Iペイス」販売開始!

フル充電時の航続距離は470km

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、2018年9月26日、ジャガー初のEV(電気自動車)「Iペイス」を発表。同日より受注を開始した。価格は959万円から。


まずはパッと目を引く、その独特のデザイン。発表会にゲストで呼ばれていた、ジャガーのアンバサダー、プロテニスプレイヤー錦織圭選手は、「今日初めて見ましたけど、カッコイイですね!」と評した。SUVとは思えないほど低く構えたボディ。大きく平べったく見えるのだが、実際にボディの全長はFペイスとほぼ変わらない。そしてホイールベースが長いクーペフォルムながら、室内は広い。ジャガーのいう「新世代のキャビンフォワードデザイン」はAピラーを前方に配置することにより、ボディサイズはFペイスと同等ながら室内をラージサイズSUV並みに広くすることに成功した。
●メーターパネル、センターに2つ、そしてヘッドアップディスプレイの計4つのモニターが鎮座する、先進的なコックピット



●写真の通常状態で656L。リヤシートを畳めば1453Lまで拡大する、ラゲッジルーム

●フロントのボンネット下にもラゲッジスペースが用意されていた。容量は27Lだ
従来には似ているものがない独特のフォルムが実現できたのは、このクルマがEVだからにほかならない。ホイールベース間の床下に90kWhの大容量バッテリーを配置。これは日産 リーフ(40kWh)の倍以上だ。駆動は前後のホイール間に配置された2つのモーターで行う4WDで、満充電時の航続可能距離は470km(WLTPモード)をマークする。ちょうど東京〜京都間くらいの距離だ。
●こちらが、Iペイスのシャシー。フロア下はバッテリーが敷き詰められている
Iペイスは、ジャガーSUVのフラッグシップモデルとなる。当然ジャガー伝統の走りの楽しさも忘れてはいない。最高出力は294kW(400ps)、最大トルクは696Nm。モーターならではの加速力で、0→100km/hは4秒8で到達する。ジャガー史上もっとも高いねじり剛性を誇る専用開発のアルミニウムボディと、50:50の前後重量配分により、スポーツカーのようなパフォーマンスを実現している。
●今冬から始まる来季のフォーミュラEには、ジャガーも継続参戦する。それと同時にIペイスのワンメイクレースも、フォーミュラEと同時開催される。世界初の市販車EVによるワンメイクレースだ

●ファーストエディションのホイールサイズは20インチが標準。写真の255/40R22サイズはオプションだ

●CHAdeMOの充電口は、助手席側のフロントフェンダーに。反対側は普通充電のソケットが備わる
 

バッテリーの充電時間は考えもの

一見完璧に見えるEVのIペイスだが、じつは欠点もある。それは、大容量バッテリーでは問題になる充電時間だ。90kWhのバッテリーは、日本の国内に配備されているCHAdeMO方式(50kW)の急速充電器だと、80%充電するのに85分もかかってしまう。結構な長い時間、充電設備を占領してしまいかねない。ちなみに、急速ではないAC普通充電(7kW)では同じ80%まで10時間。こちらは、一晩かけて充電すると考えたほうが良さそうだ。400km以上のロングドライブには、気を使うことになるかもしれない。
●錦織選手が差している充電口が、普通充電用。80%充電まで10時間かかる
価格とラインアップは以下のとおり。まだデリバリーが始まってはいないので、試乗リポートは来年に入ってからになりそうだ。ちょっと先になってしまうが、こちらもお楽しみに! モデルラインアップファーストエディション     1312万円HSE     1162万円SE      1064万円S       959万円
■Iペイス ファーストエディション(4WD・ー) 主要諸元(欧州参考値) 【寸法mm・重量kg】 全長×全幅×全高:4682×2011×1435 ホイールベース:2990 車両重量:2208 乗車定員:5人 【モーター・性能】型式:EV400 種類:永久磁石同期式電動モーター 最高出力:294kW(400ps) 最大トルク:696Nm(35.7kgm) バッテリー種類・容量:リチウムイオン・90kWh WLTPモード最大航続距離:470km 【諸装置】サスペンション:前ダブルウイッシュボーン/後マルチリンク ブレーキ:前後Vディスク タイヤ:前後255/40R22 【価格】1312万円
詳しくはコチラ↓ジャガー オフィシャルサイト 

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