パナソニック オートモーティブ＆インダストリアルシステムズ社は、カーナビゲーション「Strada（ストラーダ）」の2018年秋モデル8機種を発表した。発売はいずれも2018年10月上旬。価格はオープン。今回発表したモデルのうち、まずは、フラッグシップとなる9V型大画面搭載モデル「CN-F1XVD」と「CN-F1DVD」の概要と新機能を紹介しよう。
フローティング構造の9V型大画面採用モデル
9V型大画面をフローティング構造の「DYNABIG（ダイナビッグ）ディスプレイ」を採用することで、2DINサイズのオーディオスペースに取り付けられるハイエンドカーナビ「CN-F1X」シリーズが進化。2018年秋モデルは、従来から好評のブルーレイが楽しめる高機能モデルの「F1XV」と、より安価に導入できるようDVD再生に機能を絞るなどした9V型大画面のスタンダードモデル「F1DV」の2機種展開。両モデルとも業界最多の350車種以上（2018年8月21日現在）への取り付けが可能となっており、大画面カーナビの購入を考えているユーザーの選択肢がさらに広がった。
●CN-F1XDV
高機能モデルの「F1XV」は、従来モデルの「F1X」を継承。9V型ディスプレイ部のフローティング構造を生かして、上下スライド、前後チルト、奥行き調整（取り付け時）に加えて左右に15度づつ角度調節が可能となっており、高い視認性や操作性を実現する。ディスプレイのフレーム部はブラック塗装とヘアライン加工が施されたアルミ素材を使用。エッジをダイヤカット加工することでシャープかつ高級感のある仕立てとしている。画面は光の反射を抑え、日中でも明るく視認性のいい「ブリリアントブラックビジョン」を搭載。ディスプレイ表面の低反射（AGAR）フィルムと、ガラス面と液晶の間にある空気層をなくしたエアレス構造によって、外光の反射や液晶光の内部反射による映り込みや映像・画像の輝度低下を抑制。さらに広視野角で高輝度のIPS液晶も採用。ナビのルート表示もブルーレイ映像などが驚くほど見やすい画面となっているのだ。画面オフ時、液晶の境界線がほとんどわからないツヤのある黒さもこのモデルの特徴だ。
●CN-F1DVD
スタンダードモデルの「F1DV」は、左右スライドが省かれてはいるものの、上下スライド、前後チルト、奥行き調整により、上位モデルに迫る視認性や操作性を実現する。こちらはグレー調アルミ素材のフレームにラウンドエッジを採用することで、親しみのあるやわらかい印象のデザインとなっている。また、本体とディスプレイ取り付け部を改良したことで、従来のスタンダードモデル「F1SD」よりも、振動によるブレが抑えられているという。「F1DV」のディスプレイは、低反射（AGAR）フィルムに加え、映像や地図をよりクリアに再現する新開発の液晶パネルを採用。従来モデルよりも明るく見やすい画面に進化している。
「安全・安心運転サポート機能」を初搭載。業界初のゾーン30内スピード超過警告機能をはじめ、高速道路の逆走警告機能、「信号情報活用運転支援システム」にも対応
従来の「安心運転サポート」機能を強化した「安全・安心運転サポート」機能を新たに搭載。生活道路区内でクルマの最高速度を30km/hに制限する規制「ゾーン30」エリアを地図上に表示して、安全な低速運転を喚起。制限速度をオーバーすると音声と地図上のアイコンで警告し、歩行者や運転者の安全をサポートする。高速道路での逆走への対応を強化している。高速道路のSA・PAからの発進時の注意喚起に加え、実際に逆走するとこれを検知。音声とアイコンでドライバーに警告を発するようになった。”逆走しているつもりがない”ドライバーも逆走警告によって逆走を認識、正しい進路へ対応できる心強い機能だ。また、同時に発表されたオプションのETC2.0車載器「CY-ET2500DV」をカーナビと接続すれば、高度化光ビーコンからの情報を活用した「信号情報活用運転支援システム」が利用できる。これは直近の信号を青信号で通過できる場合に知らせる「信号通過支援」、そのまま進むと信号が赤に変わるので、早めの減速を促す「赤信号減速支援」、赤信号から青信号への残り時間を知らせる「発信遅れ防止支援」の3つの支援を行い、よりスムーズな走行をサポートするものだ。
自車位置精度がさらに向上！
準天頂衛星「みちびき」の2機が2018年11月に稼働を予定している。従来の1機（1日8時間の滞在）に加え、計3機となることで24時間信号を活用できる。これにより、ビル街や山間部での測位性能が向上。また、高速道路入り口などと近くを並走する一般道路の高低差を、地図に収録された標高情報とマッチングさせる新アルゴリズムにより、自車位置をより正確に測位できるようになった。
ドライブレコーダー「CA-DR02SD」と連携
オプションのドライブレコーダー「CA-DR02SD」と連携させれば、カーナビ本体のディスプレイでドライブレコーダーの操作や録画映像などの確認ができる。また、地図と映像の2画面表示で撮影場所の確認も可能だ。駐車中に振動を検知すると自動で録画し、カーナビ画面で記録されたことを通知する。さらに夜間でもフルHD高感度録画が可能なだけでなく、急な明るさの変化による白飛びや黒つぶれを抑える録画補正技術「HDR」も搭載する。
使い勝手の向上や充実のエンタメ性能
そのほか、直感的でスムーズな操作感を実現する「ダイレクトレスポンス」も進化。地図をスクロールさせるときに指の動きにあわせてスムーズに動くようになった。地図操作時のストレスを感じないレベルにレスポンスが向上している。「F1XV」はハイレゾ音源再生に対応。高音質な音楽再生が可能だ。ブルーレイフォーマットの高音質リニアPCM音源に加え、FLAC、WAVフォーマットのハイレゾ音源を、SDカードやUSBメモリーを通じて再生可能。最大192kHz/24bitのハイレゾ音源を、パナソニック独自のサウンドチューニング「音の匠」と高速演算DSPが高音質のままスタジオマスターサウンドにチューニング、高音質DACが同じく高音質のままアナログ信号に変換する。交通情報システム「VICS WIDE」にも対応。「VICS WIDE」からの渋滞情報を受けて、渋滞を避けるルートを探索・案内する「スイテルート案内」機能を搭載。混雑する都心などでもストレスの少ないドライブを実現する。目的地検索ができるスマホアプリ「NaviCon」に対応。最新の店舗やスポット情報をスマホで検索してカーナビに情報を転送すれば、手軽にルート探索ができる。地図更新は最大3年分付きで、「F1XV」、「F1DV」ともに期間内で1回全地図交換が無料でできる。「F1XV」は、部分更新（道路データは2カ月毎更新、索引データは4カ月毎更新）も可能だ。（有効期間は2019年8月下旬から2021年12月10日まで〈予定〉） 「CN-F1XVD」の予想実勢価格は18万円前後、「CN-F1DVD」は13万円前後。 「CN-F1XVD」の詳しい情報は
こちら「CN-F1DVD」の詳しい情報は
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●CN-RX05WD
●CN-RX05D
ブルーレイ再生対応！ 高機能モデルを踏襲した7型モデル
「CN-RX05WD」、「CN-RX05D」は、7V型ディスプレイを搭載するAV一体型カーナビのハイスペックモデル。製品サイズが横200mmのワイド設計が「CN-RX05WD」、2DINサイズが「CN-RX05D」だ。両モデルとも、市販カーナビではパナソニックだけが採用するブルーレイプレーヤーを搭載。2018年秋モデルとしての「RX」シリーズの進化ポイントは、「安全・安心運転サポート」機能の新搭載や準天頂衛星「みちびき」複数機対応、自車位置精度向上など、高機能モデル「F1XV」に準ずる。このほかの機能は、目的地検索ができるスマホアプリ「NaviCon」対応や、高速演算DSPの採用による192kHz/24bitのサンプリングによる高音質再生、「VICS WIDE」対応など。地図更新は最大3年分付きで、期間内で1回、全地図交換が無料でできる。（有効期間は2019年8月下旬から2021年12月10日まで〈予定〉） 「CN-RX05WD」と「CN-RX05D」の予想実勢価格は12万円前後。 「CN-RX05WD／Ｄ」の詳しい情報は
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●CN-RA05WD
●CN-RA05D
スタンダードな7V型モデル
カーナビとして基本機能を備え、コストを抑えたスタンダードモデルとして、製品サイズが横200mmのワイド設計の「CN-RA05WD（カー用品店向け）」、「CN-RE05WD（特定販路向け）」と、一般的な2DINサイズが「CN-RA05D（カー用品店向け）」、「CN-RE05D（特定販路向け）」の4機種を用意する。スタンダードモデルながら、「VICS WIDE」情報による「スイテルート案内」機能への対応やBluetoothオーディオ、8倍速CD録音など充実した基本機能を搭載。2018年秋モデルは上位機種同様にゾーン30内のスピード超過警告機能や、高速道路の逆走警告機能、「信号情報活用運転支援システム（オプション対応）」などを備えた「安全・安心運転サポート」を新搭載。準天頂衛星「みちびき」からの信号などを活用し、カーナビの基本である自車位置精度をさらに高めている。 カー用品店向けの「CN-RA05WD」と「CN-RA05D」の予想実勢価格は9万円前後、特定販路向けの「CN-RE05WD」と「CN-RE05D」の予想実勢価格は8万円前後。 「CN-RA05WD／Ｄ」の詳しい情報は
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