2018/03/01 イベント

スバル/STI、SUPER GT GT300とニュルブルクリンク24時間レース参戦車の2018年仕様をシェイクダウン!

スバルとSTI(スバルテクニカインターナショナル)は2018年2月22日、富士スピードウェイで、2018年シーズンのSUPER GTシリーズ GT300クラス参戦車両「SUBARU BRZ GT300 2018モデル」ならびに、第46回ニュルブルクリンク24時間レース参戦車両「SUBARU WRX STI 2018モデル」のシェイクダウンを実施した。 

シリーズチャンピオンを狙うSUPER GT

国内最高峰のモータースポーツカテゴリーである「SUPER GTシリーズ」では、昨年に続きGT300クラスに「SUBARU BRZ GT300」で参戦する。2017シーズンの雪辱を果たすべく、2018年仕様では、弱点とされたエンジンの燃焼効率の向上や、空力特性、ブレーキ熱容量の向上、タイヤの接地性改善などを図った。
●フェンダーまわりを中心に黒いカーボンパーツ部が空力向上のため改良が施された部分。実際のボディカラーはブルーベースでほかの部分と同色となる

 チームはSTIの渋谷 真氏が総監督として指揮を執る。ドライバーは昨年に続き井口卓人選手と山内英輝選手の2人体制で挑む。
●STIの渋谷 真氏が総監督としてチームを統べる

●ドライバーは昨シーズンと同じく井口卓人選手(左)と山内英輝選手(右)の2人体制
 
●昼過ぎから降りだしたみぞれの中でのシェイクダウン。SUBARU BRZ GT300は路面状況がテストに適さず、わずか1周でピットに戻った
 

ニュルではアウディの連覇を食い止め、クラス優勝を目指す

5月10日(木)〜13日(日)にかけて開催される「第46回ニュルブルクリンク24時間レース」では、今年も排気量2L以下のターボエンジン搭載車クラスである「SP3T」にSUBARU WRX STIで参戦する。2018年の参戦目的は、STIの企業理念である”世界最高水準の安心と愉しさをお客様へ提供する”をレースに「勝つ」ことで実証する、としている。08年以来10回にわたって参戦し、11年と12年には2年連続でクラス優勝。13、14年はアウディにその座を奪われたが、15、16年で再び2年連続で優勝を果たした。17年はリタイヤを喫し、その雪辱を果たすべく、マシンの”信頼性向上”を重点課題として、過去の反省材料を洗い出した。SUBARU WRX STI 2018モデルでは、エンジン出力特性の向上やギヤ比の最適化、ブレーキ大径化とバランスの見直し、左足ブレーキを有効活用するためマスターバックを廃止、トレッドの拡大、空力抵抗低減などを実施したという。

 チーム体制は、辰己英治氏が監督となり、STIのエンジニアと全国のスバルディーラーから選抜された6人のメカニックがチームを支える。ドライバーはカルロ・ヴァンダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)、山内英輝選手、井口卓人選手の4人体制で挑む。
●チーム監督は辰己英治氏が担当。昨年の雪辱を果たすべく、反省材料を洗い出して、万全の体制で挑む決意を語った

●ドライバーは昨年までのカルロ・ヴァンダム選手、ティム・シュリック選手、山内英輝選手に加え、SUPER GTドライバーの井口卓人選手が加わり、4人体制で2018年のニュル24時間レースに挑む
 スバルとSTIはニュルブルクリンク24時間レース参戦をNBRチャレンジと称している。極限の場で培われたノウハウと知見が市販車にフィードバックされ、スバル車の「安心と愉しさ」につながっている。すなわち、”意のままの走り”や”安心して楽しく走れる”クルマづくりの実証の場として位置づけられているわけだ。
   

レースで人材育成。6人のディーラーメカニックが今年もニュルに挑む


レースメカニックに、ふだんはユーザーのクルマの整備を担当するディーラーメカニックが参加しているのも、スバルのNBRチャレンジの特徴だ。24時間の耐久レースという極限の状態で、技術が試されるだけでなく、自分の役割を的確にこなすことやチームワークの大切さなど、多くの経験を積める貴重な場となっている。
●全国のディーラーから選抜された6人のメカニック(左から北陸スバル・中山宏幸氏、宮城スバル・大久保良平氏、名古屋スバル・田邊裕章氏、東京スバル・磯部圭人氏、青森スバル・川口清孝氏、福島スバル・圓谷謙太氏)


 これから2カ月あまりで、さらに車両の完成度やチームのまとまりなど、完成度を高めていく。NBRチャレンジの活躍に注目したい。

SUBARU/STI MORTORSPORT 公式サイト

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