2018/02/18 ニュース

勝田貴元、日本人初のWRC2優勝なるか? Rd.02 ラリー・スウェーデン Day3

Rd.2 Rally Sweden 2018Day3 SS9~16

トップスタートの洗礼をうけながらも、首位キープ。

デイ3のSS走行距離は約120km。3つのSSを午後にもリピートしたあと、2本のショートステージで終える8SSで争われる。この日のトップニュースは、勝田貴元の快走だろう。前日をクラス首位で終えた勝田は、この日初めてのトップスタートを迎える。「(昨年WRC2チャンピオンの)ティデマンドが難しいと言ってた理由がわかりました」とコメントする通り、1本目のSS9はタイムが伸びない。「トップスタートの難しさがわかりました。轍がすごくて、先行するWRカーの轍にフロントを合わせるとリヤがまったく合わなくて、いつリヤが飛んでいっちゃうか分からない状況でした。踏んでいっても前に進んでくれないなか、なんとか走り方を変えて2本目からはうまくいきました」勝田は持ち前のドライビングセンスをいかんなく発揮し、次のSSからは最後までトップ勢のタイムを出し続けてきた。「ピレリタイヤも初めてで、(昨年までの)ミシュランに比べてサイドが柔らかくてまだ馴染めていないです」と話しながらも、地元スペシャリスト達を抑え、デイ3も首位をキープ。日本人としては初となる、WRC2クラス優勝も見えてきた。同じマシンで、こちらも快走を見せてくれた新井大輝は、エンジントラブルの不運に泣いた。一時は勝田と1-2のタイムでステージを走り終え、クラス4位まで順位も上げてきていた。しかし、SS13で原因不明のエンジンストップ。大幅にタイムロスし、結局クラス7位でデイ3を走り終えている。聞き手=山本佳吾 

路面状況は改善されず。トヨタ勢は厳しい状況に

WRカー勢は、路面状況があまり芳しくないこともあり大きなポジション変動はなかった。前日順位の上位13台がリバースでスタート。12位のオジェをはじめ、タナック、ラトバラらは、この日も雪かき役となってしまった。首位は変わらずヒュンダイのヌービル。トヨタ勢ではラッピの6位が最高位。ラトバラが7位、タナックは9位で続いている。最終日は3つのSSを残すのみ。果たして勝田の初優勝なるか?
SS16後 総合タイム1.T・ヌービル(ヒュンダイ)   2h23m23.8s2.C・ブリーン(シトロエン)   +22.7s3.A・ミケルセン(ヒュンダイ)  +32.0s4.H・パッドン(ヒュンダイ)   +48.6s5.M・オストベルグ(シトロエン) +56.8s6.E・ラッピ(トヨタ)      +1m05.8s 

 

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