2022/01/24 ニュース

三菱の新型軽EVは、なぜeKクロスがベースなのか? 2022年度初頭発売前のコンセプトカーから考察

●グリルやバンパーは新デザインではあるが

2022年1月14日、東京オートサロン2022の三菱ブースで、三菱と日産が共同開発し、2022年度初頭に発売を予定している新型軽電気自動車(EV)のコンセプトカー「K-EVコンセプト Xスタイル」が展示された。



三菱の軽自動車EVは2021年8月に概要が公表されているが、コンセプトモデルとはいえ、外観が明らかになったのは今回が初めて。デザインはどこから見てもeKクロスそのもので、三菱らしいアクティブなSUVテイストのスタイリングだ。



フロントグリルやフロントバンパーはオリジナルデザイン。フォグランプも丸形から四角に変更されている。アルミホイールも新作だ。リヤバンパーはシルバーの部分がボディ同色となり、スマートさを強調。ボディサイド、リヤにはEVエンブレムを装着している。また、運転席側後部には充電口を設置、上側が普通充電用、下側が急速充電用の差し込み口になる。



ボディカラーはクリーンでソリッドなイメージのマットブルーに、電気自動車のモーターコイルをイメージしたカッパーのルーフ色となる2トーンカラーとした。eKクロスの場合、ドアミラーはルーフと同色となるが、コンセプトモデルはカッパーのルーフ色にもかかわらずブラック仕様になっている。



現在、軽自動車で人気のスーパーハイトワゴン(eKスペース系)ではなく、ハイトワゴンをベースに選んだ理由について三菱では、「お客様にEVをお届けするにあたって、お求めやすい価格を実現したいという点と、車両重量や前面投影面積が大きくなると航続距離に影響が出てくるので、日常で安心して乗っていただける航続距離を実現するという点を含めてハイトワゴンを選択しました」と説明している。

今回は内装や具体的な装備は明かされていないが、先進の運転支援機能やコネクティッド機能の搭載が示唆されているので、高速道路 同一車線運転支援機能のマイパイロットが採用されるはず。

出展車両のボディには“X”をモチーフにしたデカールが貼られており、このXは軽ハイトワゴンにSUVテイストのスタイリングをかけ合わせたこと、さらにEVの魅力をかけ合わせたことを象徴。市販モデルの車名にもXの文字が使われると推察される。本誌では、ベース車とのつながりを意識させつつ、三菱自動車らしい新世代のEVを訴求した「eKクロス ミーブ」となるのではないかと予想している。

なお、市販モデルの全高は1670㎜と公表されているが、これはルーフレール込みの数値。従って、ベースには標準車のeKワゴンの設定はなく、eKクロスだけになる模様だ。

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〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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