2021/11/02 ニュース

インフルエンサーたちはどう評価? 新型アウトランダーPHEVの魅力

●10月28日に正式デビューとなった新型アウトランダーPHEV


■建築家・デザイナー 鬼木孝一郎氏「建築を変える可能性を感じる」




自分が空間をつくるときって、そのストーリーとかコンセプトというのを大切にしたいなあと思っていて、伝える部分というのはしっかり伝えながら、それ以外の部分というのは引き算みたいな形でですね、シンプルに要素をおさえていく。このクルマも近いような考え方でデザインをされているのかなというふうに思いました。

私はショップのインテリアデザインを中心に建築や展示会の空間デザインをやらせていただいています。

クルマにとっての顔というのは、そのコンセプトを伝えるために重要な部分の1つと考えていますが、アウトランダーのその力強さというのをしっかりと表現できている顔なのではないかと思います。ライトは機能的な理由から下の部分と上の部分の2つに分かれていますが、それがうまくデザインとして取り入れられていると感じています。

ボディサイドは水平のキャラクターラインが特徴的で、後ろと前の部分を横のラインがつなぎ止めてあげて、統一感のある、まとまりのあるデザインになっています。ラインによってできる陰影の部分もとても美しいですね。

あとはタイヤですね。迫力あるタイヤと上屋となるボディのバランスが、クルマに力強さを与えていると思います。

インテリアのなかで最初に目を引くのが水平基調のデザイン。先述のとおり外でも水平のラインがクルマ全体の統一感を出しているのですが、さらに中までも統一することで、中と外のデザインが融合しているようです。走行モードのダイヤルも触ってみると回しやすくて、これって本来であればボタンでもいいはずなんですよね。人の使いやすさを考えてデザインされているんだなと思います。また、シートのレザーも肌触りがよくて、こだわりを感じますし、特徴的なステッチには“手仕事感”を感じます。そういうものがあることによって、空間だったり、プロダクトに対して愛着が湧いてくるのかなと思っていて、そこは共感できるところですね。細部に気が配られていて、広さだったり快適性が生まれているのですね。

あとは給電ができるというところが、建築の在り方にも影響を及ぼすのではないかと考えております。例えば山奥で電気が来ないような場所に小さな小屋を建てて、アウトランダーでそこに行くという生活まで考えられるのかなと思っていまして、今までの住宅の考え方とクルマの考え方の“間みたいなもの”が誕生しそうな、そんな可能性を考えています。

ドライバーWeb編集部

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