2021/10/22 コラム

【いすゞ117クーペ秘話】見た目は星3つなのに後期グレード名は星2つ!? 苦肉の策で生まれた「スターシリーズ」とは

●写真は117クーペ初期のハンドメイド仕様


■当時のカタログには修正の箇所も



しかし、この直後の1978年11月にカタログの初版が発行されているが、印刷完成後に紙を貼って修正された個所が2カ所ある。それはエンジンの説明ページで、以下のとおり。
・117クーペ待望の『○○○○』→『新エンジンです。』
・10モード燃費リッターあたり、10.5㎞のすばらしさ、『○○○○』10㎞を越えるずば抜けた経済性→『このクラスとして』10㎞を越える〜


●修正後のカタログ。左上の「新エンジンです。」の部分を見てほしい

修正された部分は、おそらく「2リッター」表現だったと思われる。セールスマニュアルは社外秘資料のため、多少の勇み足は容認されるかもしれないが、カタログは直接消費者の手に渡るため、問題視されたのではないだろうか。本来避けるはずの文言が行き違いでそのまま印刷されてしまったようであり、塚崎文雄主査が保管していた初版カタログにはそのような紙貼り修正の跡があったが、12月の発売時には正式な印刷版が間に合ったようだ。ちなみに、エンジンの型式は2リッターを意図した「G200型」のまま生産化された。

「☆☆」という個性的なグレード名が採用された裏には、このようなエピソードがあったのである。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部