2021/10/22 ニュース

カーメイト、今冬発売予定のドライブレコーダーが2021年度のグッドデザイン賞を受賞。正体は360°の進化系だった!

カーメイトは2021年10月20日、2つの製品が2021年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。
今回受賞したのは、2020年秋に発売したルーフボックス「イノー ファントム 2020」と、2021年冬に発売を予定しているドライブレコーダー「ダクション 360D」の2製品。

carmate

「ダクション 360D」は、この受賞発表が事実上の初披露となる。いったいどんなモデルなのか? 発表内容から見ていこう。

「ダクション 360D」のコンセプトは、前方、後方、全天周360°の3つのカメラにより全方位録画を実現した新しいドライブレコーダーだという。

3カメラ式で前後の記録品質がさらに向上する!?

公開された画像を見てみると。本体には前方カメラと本体下部に全天周360°を記録するカメラを搭載。そして後方記録用の別体カメラがセットになっている。計3つのカメラにより前方・後方と室内および窓越しに見える側方を記録する仕様のようだ。

これにより従来の360°ドライブレコーダーで両立できなかった前後方向の高度なナンバープレート認識性能と、周囲や室内を360°録画する性能を有しているという。

「ダクション 360D」開発の思いをデザイナーは以下のようにコメントしている。

「当社が先駆けて360°ドライブレコーダーを発売した2017年から4年、ドライブレコーダー市場は約4倍へと急成長し、当時少なかった360°タイプも増えてまいりました。今回のモデルはフロント2眼+リヤ1眼カメラで、360°の視認性をキープしつつ、ナンバープレートの認識精度UPを図ったドライブレコーダーに挑戦しました。全体に大きなラウンドを与えることで安心感や親しみ、シルエットにステップを取り入れる事でコンパクトさを表現しました。フロントの2眼カメラには、共通の装飾パーツを加えることで連動性を強調、さらに取付軸からカメラまで装飾のラインをつなげることで視点誘導を図り、360°カメラの特別感を演出。ケーブルの抜け止め防止カバーは、全体の印象が重くなりすぎないようにスモークにすることで、軽快感の付与・内装へのマッチングを図りました」

 
グッドデザイン賞受賞についての審査員の評価コメントは、
「近年では、標準設備となってきたドライビングレコーダーだが、利用者にとっては、撮影箇所毎に複数台用意しなくてはならないという決定的な問題があった。本製品は、車内記録や側面が得意な360°カメラとナンバープレートまで映る前後のカメラの両立を実現し、ドライビングレコーダーの簡易な利用を促し、安心感を高め、新規ユーザー開拓にも繋げている。目立つべきでない機器なだけに、すべての機能を1台に収めながらも、カメラ能力の取捨選択を行いサイズダウンをし、そして前モデルとの親和性を保ち細部に凝った意匠により、存在を主張しないデザインも評価できる。皆が欲しかったドライビングレコーダーの実現、強いては、運転環境の向上に貢献するデザインとして高く評価した」
としている。

「ダクション360」は、2017年に、全天周360°を記録するカメラを搭載した独特の形状のドライブアクションカメラとして登場し、2018年にはその全天周360°カメラを背中合わせに2つ搭載した全天球360°記録型に進化させたモデル「ダクション 360S」を追加した。今回の新製品はカーメイトがこれまで追求してきた360°の記録に、ドライブレコーダーに求められる前後記録映像の鮮明化を図るために3カメラタイプへと昇華。同時にダクションシリーズとしての親和性も図りながら主張しすぎない凝ったデザインも評価されたようだ。

公開されたスペックによると、本体サイズは高さ92mm×幅122mm×奥行き47mmとなっている。が、これはマウント込みのため、実際のサイズ感はもっとコンパクトに感じるはず。リヤカメラは高さ59mm×幅59mm×奥行き38mmでこちらもマウント込みのサイズだ。

記録画素数は、本体に搭載されるフロントカメラが約200万画素(1920×1080ピクセル)、360°カメラが約360万画素(1920×1920ピクセル)で、別体式のリヤカメラは約200万画素(1920×1080ピクセル)とある。本体背面には「ダクション」初の液晶モニター(2.7インチ)を搭載するようだ。

新たなダクションは、2021年11月下旬に発売を予定しているそうなので、正式リリースを期待して待ちたい。

ドライバーWeb編集部

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