2021/10/20 ニュース

新型カングーの兄弟車…日産の小型商用車タウンスターってどんなクルマ?

●車名は至極シンプル

■日産が欧州で新型小型商用車「タウンスター」を発表



日産は2021年9月27日、欧州向けの新型小型商用車「タウンスター(Townstar)」を発表した。

従来の2代目ルノー カングーをベースとした「NV250」、電気自動車(EV)の「e-NV200」の後継モデルで、ガソリン車とEV仕様の2種類を設定した点がポイント。ガソリン車は1.3Lエンジン(130馬力/240Nm)を搭載。EVのバッテリー容量は44kWhで、最新のエネルギーマネジメントシステムとバッテリー冷却システムを組み合わせる。航続距離は285km(WLTP複合サイクルを前提とした社内測定値)で、122馬力/245Nmを発揮する。



プラットフォームはルノーとのアライアンスで開発された「CMF-C」をベースに、品質と機能性を徹底的に追求している。新型カングーの兄弟車として、同車と基本骨格をはじめとしたコンポーネントを共用していると思われる。日産によると、小型商用車市場でのゲームチェンジャーを狙った意欲作であるとのことである。


●バン

欧州で販売される車種として初めて、前後に日産の新しいブランドロゴを採用。EVモデルには、LEDヘッドライト、組子模様と斬新なVモーションデザインが組み合わされ、空力に優れたフロントシールドなどを採用。同じEV車両の日産アリアのデザイン要素を継承している。ガソリン車は、織り模様のグリルを採用することで、シャープでダイナミックな印象を訴求。また、左右に大型のスライドドアを設け、リヤには1枚跳ね上げ式のテールゲートとバンには180度開く6:4観音開きドアを設定。


●ワゴン

室内は、ワゴンが洗練されたシートやドアトリム、モダンなセンターコンソールやインストルメントパネルを採用して、より乗用車感覚をアピール。一方、バンは機能性を重視。最大3.9立方mの荷室スペースと可動式のパーティションを備え、木製パレット(ユーロパレット)2つと、800kgの荷物を積載できる。また、最大で1500kgの牽引能力を備えている(パワートレーンによる)。

これまで車名は「NV(日産バン)+車両総重量をイメージさせる3桁の数字」によって構成されていたが、新型からは英文字表記のネーミングに戻った。今後導入されるNV300(車両総重量3トンクラスのバン)は「プリマスター(Primastar)」、NV400(同4トンクラスのバン)は「インタースター(Interstar)」と以前使用していた名称に戻している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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