2021/10/19 コラム

トヨタはなぜワンタッチウインカーを採用してこなかったのか…3秒ルールを守るのはトヨタだけ?

●トヨタのワンタッチウインカーは他社と違う


■3秒ルールを守るため?トヨタはひらめいた!



しかし、ほかの国内外メーカーはワンタッチウインカーを当たり前に採用している。全メーカーが同じルールでクルマを開発・販売しているはずなのに、これはトヨタの忖度なのか。もうずいぶん前のことだが、トヨタ関係者が国交省だか警察庁だかの担当者から「トヨタさんはやらないですよねぇ」と釘を刺された、というマコトシヤカな話を同業者から耳にしたことがある。

個人的には、トヨタ関係者と次のようなやりとりをしたことが印象深い。
筆者「ワンタッチウインカー付けてよ~」
開発者A「(点滅が)3回だとね~」
筆者「短い?」
開発者A「ちょっとね~」
開発者B「そうだ!」
筆者「何?」
開発者B「4回にすればいいじゃん」
(一同笑)

だから、国内向けヤリスに初めて乗ったときにはビックリした。突然ワンタッチウインカーが付いたことにも驚いたが、点滅がさらに1回多い5回だったのだ。

ちなみに、筆者の2003年式のマイカーには当然付いていないが、各メーカーの広報車に乗ったときにはそれを使うのが習性になっている。トヨタ車で車線変更をするとき、ワンタッチウインカーが付いていないことを忘れて点滅が1回で終わってしまうとイラッとするのが、これまでの常だった。

それにしても、5回の点滅は意外である。3回に慣れていると、2回多いのは長~く感じる。トヨタのことだから、継続時間に余裕をもって5回にしたのだろうか。ただ、高速道路で急がずスムーズに車線変更をするには、3回では少し短いという声もこれまでにあった。

ドライバーWeb編集部

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