2021/10/18 イベント

初代86にレクサスRC Fのスポイラー!? 注目パーツの玉手箱…群馬パーツショー2021

●何だスゴイ86が!

■2年ぶりの開催…群馬パーツショー



ブランド総合研究所が2006年から毎年実施している「地域ブランド調査2021」の都道府県魅力度ランキングは44位。けれどもクルマ文化は熱い群馬県。自検協(自動車検査登録情報協会)のデータによると、令和3年3月末時点の1世帯当たり自家用車保有台数(軽自動車を含む)は約1.6台で全国4位。「一家に1台以上」が当たり前の環境だと、クルマ関連のさまざまなビジネス…自動車ディーラーやカスタマイズショップ、アフターパーツブランドが栄えるのは自明の理といえるだろう。

加えて、県都・前橋市から至近距離に上毛三山(赤城・榛名・妙義)があり、全国的に有名なワインディングコースや林道が点在。オートキャンプやカヤック、カヌー、ウインタースポーツ、登山など、大自然のなかで楽しむアクティビティも盛んで、スポーツカーや流行りのSUV&クロカンに「乗りたい」「欲しい」と思わせる環境が整っている。

そんな「クルマ感度」の高い上州のご当地イベントが〝GPS〞の愛称で親しまれている群馬パーツショー。「真夏の祭典」として例年7月上旬に開催しているが、昨年はコロナ禍の影響で中止。今年はイベント会場のGメッセ群馬展示ホールが大規模ワクチン接種センターとして使用されるため、秋の行楽シーズン真っ只中の10月8~10日に延期された。

主催は群馬トヨタ自動車、ネッツトヨタ高崎、トヨタレンタリース群馬、トヨタL&F群馬など6社で構成される群馬トヨタグループ(GTG)。今でこそトヨタ自動車が主体となってGRガレージを全国展開するなど、ディーラーでのカスタムは敷居が低くなりつつあるが、GTGでは他社に先駆けて30年前に直営のRVカスタムショップ「RV Park」を高崎市倉賀野町にオープン。ラダーフレーム構造の本格4×4をターゲットにしたカスタムショップ「梯子車体」や、斜度30°のヒルクライム、ウォーターハザード、ロックセクションなど11のセクションで構成されたオフロードコースを併設する「RVの聖地」として長年親しまれている。豊富なカスタムのノウハウと、パーツメーカーとの太いコネクションを生かして、RV ParkがGPSの事務局になっている。

80社以上の出展メーカーが最新パーツやグッズ、オーディオなどの展示販売を行うこのイベント。お目当てのアイテムを「見て、触って、確かめられる」のはもちろん、担当スタッフと直接語り合えることから、来場者の率直な意見を商品企画や開発の参考にするメーカーも多いという。

出展メーカーは群馬に本拠を置くジャオスやIPF、クスコをはじめ、レイズやMID(マルカサービス)、ワークなどのホイールブランド、HKS、トラスト、サードなどのチューニングブランド、ジムニーカスタムでおなじみのAPIO(アピオ)、キャンピングカービルダーのM.Y.Sミスティックなどバラエティに富んでいる。さらに、歴代ランドクルーザーの展示や新型GR86の発表前特別展示も好評だった。

コロナ禍が長引いて東京モーターショーやオートサロンといったビッグイベントが軒並み中止になったが、夏以降はワクチン接種も進んで感染者数は着実に減少しつつある。それに伴い緊急事態宣言も解除と明るい兆しが見えてきたなかで、昨年中止になったGPSも2年ぶりに開催。

いつでも気軽に参加できるオンラインイベントも悪くはないが、やっぱり仲間とクルマ談義を交わしながらパーツを品定めする醍醐味はライブ(配信じゃなくて現場に足を運ぶこと)に勝るものはない。年始のオートサロンも含めて、感染対策をしながらクルマ関連のイベントが「いつも通りに」開催されることを願いたい。

ドライバーWeb編集部

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