2021/10/14 新車

【V8→V6へ】ミッドシップフェラーリの新型は830馬力のPHEV!「296GTB」日本初お披露目 

●新しいミッドシップフェラーリ、「296GTB」




■V6にした理由とは?


全長4565mm、全幅1958mm、全高1187mmのボディは、フェラーリの現行ラインアップ中もっともコンパクトで、V8ベルリネッタのF8トリブートより53mm短い。2600mmのホイールベースもF8トリブートより50mm短くなっている。これこそV6エンジンを搭載した最大の目的のひとつ。フェラーリは296 GTBで、縦置きされるエンジンの前後長を短くすることで、ショートホイールベース化し、クイックで俊敏なハンドリングを目指したのである。

搭載されるエンジンは、ゼロから新たに開発された排気量2992ccのV6ターボで、フェラーリのロードカー初のバンク角120度を採用。ターボチャージャーは、Vバンク間に搭載され、こちらも初である。最高出力は663馬力で、1リッターあたり221馬力と量産車過去最高となっている。V6採用により、V8比で30kgのエンジン重量低減や低重心化も果たした。

296GTB

これに組み合わされるトランスミッションは8速F1 DCTで、エンジンとギヤボックスの間に電気モーターを搭載。F1と同様にMGU-K(モーター・ジェネレーター・ユニット・キネティック)と呼ばれるこの電気モーターは、167馬力の最高出力を発揮。ハイブリッドパワートレーンは合計で830馬力/740Nmというスペックを実現した。0→100km/h加速は2.9秒、0→200km/h加速は7.3秒、最高速度は330km/hに達する。

また200km/hから停止状態までの距離は、わずか107mとブレーキ性能も抜群に優れている。結果、296 GTBはフィオラノで1分21秒というラップタイムを記録。これは、F8トリブート(1分22秒5)より速く、488ピスタや812スーパーファスト(共に1分21秒5)に匹敵する速さだ。

ドライバーWeb編集部・青山

RELATED

RANKING