2021/09/14 新車

トヨタ新型SUV「カローラクロス」日本発売…海外仕様と顔が違った。価格は200万円切りからスタート

●グリル含め顔まわりが専用デザイン!


■じつはタイ仕様とかなり違う



例えばステーションワゴンやハッチバックをベースにクロスオーバー化する手法はよくある。そんな視点でほかのカローラとカローラ クロスを見比べてみると……じつはデザインがまったく違う。外板パネルに共通性は見当たらないのだ。



カローラ クロスは前後のフェンダーが大きく張り出したデザインを採用。そのワイド感を強調するように、前後ドアにはフェンダーに続く膨らみを持たせている。前後タイヤを囲うモールを取って付けた“なんちゃってデザイン”ではないのだ。

先行したタイ仕様と日本仕様を見比べると、けっこうデザインが違う。まず目に止まるのは、フロントフェイスの大幅変更だ。


●タイ仕様

タイ仕様はトヨタのピックアップトラック「タンドラ」などが採用する、ボンネットフードまで立ち上がる大きく迫力あるグリルが特徴的。対して日本仕様は、ヘッドライトを横につなぐ薄いアッパーグリルがあり、その中央にカローラのロゴである「C」のエンブレムをレイアウト。さらにその下には台形の大きなロアグリルが配置されている。力強さに重きを置いたタイ仕様よりも、都市型SUVといった雰囲気を感じる。

ヘッドライト内部のデザインも日本専用。日本仕様はバイビームのLEDヘッドライトを採用、最上級のZグレードにはLEDのシーケンシャルターンランプ/クリアランスランプ/デイタイムランニングランプを装備。やはり先進性を意識させる。

なぜここまでデザインを変更したのか? タイは洪水が頻発し、SUVなど車高が高いクルマの人気が高まりつつある。そういった意味で、SUVならではの力強いデザインのほうがユーザー受けするのだろう。タイ仕様のバンパーはブッシュバー的なデザインだし、その下端はスキッドガード風のデザインになっているのも日本仕様との違いだ。



バックドアのデザインは基本的にタイ仕様と同じだが、リヤコンビランプとバンパーの意匠は日本専用。バンパーロア部はタイ仕様がフロントと同様のスキッドガード風なのに対し、日本仕様もよく似たデザインだがワイド感を強調するように横長の光輝パーツを装備。リフレクターなどの形状も含め、細部にもかなり違いがある。

ちなみに生産はトヨタの高岡工場。タイからの輸入モデルではない。

そしてボディサイズを確認。カローラ スポーツと比較すると、ホイールベースは2640㎜と同じだが全長は115㎜長い4490㎜。セダンやワゴンモデルとほぼ同じ長さだ。そして全幅はスポーツより35㎜広く、全高も160㎜高い。同じプラットフォームを採用する兄弟車たちよりも、カローラ クロスのほうがひとまわり大きく立派に見える。

ドライバーWeb編集部

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