2021/10/19 コラム

アルファベット2文字にどんな思いが!? 短すぎる車名6選

●懐かしいフォードKa…「Ka」ってどんな意味?



■フェラーリ FF

デビューは2011年。車名を初めて見た瞬間、「フェラーリもついにFFか!!」と早合点したのは、筆者だけではないだろう。

フロントに搭載するのは、怒濤の660馬力を発揮する6.3L直噴V12エンジン。駆動方式はFF(フロントエンジン・フロントドライブ)ではないのだが、それでもその正体は昔ながらの“スポーツカー”ファンにとって衝撃的だったかもしれない。

FFは「Ferrari Four」の略称。フェラーリ初の4WD車、しかもシューティングブレークだ。4名乗車で快適なスノードライブも楽しめる、超富裕層のためのハイパー4WDワゴンなのである。

フェラーリ独自の4WDシステム「4RM」は、通常は後輪のみで駆動するオンデマンドタイプ。構造上、4WDになるのは1-4速のあいだで、後輪の空転具合に応じて前輪に駆動トルクが伝達される。センターデフを持たないため軽量設計を可能としたのも特徴。車両の重量配分は前47:後53と理想的だった。後輪のベクタリングを行う電子制御デフも搭載。

2016年、GTC4ルッソにモデルチェンジ。基本的にはFFのアップデート版だが、車名の変更はフェラーリが往年の車名を復活させていたためだ。確かにシックリきたが、インパクトは「FF」のほうが強烈だった!?


●660馬力・69.6kgmのエンジンスペックは、デビュー当時フェラーリ史上最強。7速DCTを介して0→100㎞/h・3.7秒、0→200㎞/h・11秒フラット、最高速335㎞/h(いずれもメーカー値)の超高性能をマークした。電子制御サスペンションは車高調整システムも内蔵。これもフェラーリ初だ。全長5m・全幅2mに迫るボディサイズは、ポルシェ パナメーラと同等

〈文=戸田治宏〉

ドライバーWeb編集部

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