2021/10/19 コラム

アルファベット2文字にどんな思いが!? 短すぎる車名6選

●懐かしいフォードKa…「Ka」ってどんな意味?



■フォード Ka

1996年のパリサロン(後のパリモーターショー)でベールを脱ぐや、フォード「Ka」は欧州で一大センセーションを巻き起こした。最大の理由はAセグメントに新風を吹き込んだ革新的スタイリングで、欧州フォードが提唱した「ニューエッジデザイン」の先駆けとなった。

話題を集めたもう一つの理由は、奇想天外な車名だ。「Ka」は古代エジプトで、生者と死者を分ける生命力や精気という概念。それに「car」をかけたネーミングになっている。「Das Auto.」(英語だとThe Car)を企業スローガンに掲げたのはフォルクスワーゲンだが、欧州フォードも「これぞ真のクルマ!」という意味を込めたのかもしれない。ただ、読み方は「カー」と決まっていたわけではなく、「カ」、あるいは「ケイエイ」と、人によってさまざまだった。

日本上陸は1999年1月。高温多湿の気候に合わせてラジエターを大型化、充実装備で価格を150万円に抑えるなど、導入には当時のフォードセールスジャパンもかなり力を入れていた。しかし、オートマがない5速MTのみの設定が災いして、鳴かず飛ばず。わずか2年ほどで販売を終えている。


●全長3660㎜×全幅1640㎜のボディは、現行型のトヨタ パッソ/ダイハツ ブーンよりわずかにコンパクト。ラジエターに合わせてフロントバンパーも大型化された。ベースはフィエスタで、エンジンは伝統の1.3L直4OHVでスタート。海外ではその後も幅広い支持を集めた。2016年にはひと回り大きい3代目が登場し、欧州では「Ka+(プラス)」を名乗った

ドライバーWeb編集部

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