2021/08/23 コラム

東京と沖縄は20キロ未満を相手にしない? 都道府県別に見るスピード違反取り締まりの実態

●都道府県によって取り締まりの傾向が違う


■北海道、京都、福岡などは20キロ未満が多い



もう一度ふり返っておこう。

1位 20以上25未満 40万6262件(約35%)
2位 15以上20未満 35万7209件(約31%)

全国的にはこうなのだが、1位と2位の取り締まり件数が逆転する道府県がある。逆転ぶりが目立つ道府県を、北から順に少し挙げてみよう。以下、左側の件数は超過20キロ以上25キロ未満。右側が超過15キロ以上20キロ未満だ。

北海道 3万2873件 4万9520件
愛知  1万3726件 2万3013件
京都    7910件 1万4571件
大阪  1万2229件 2万0619件
福岡  2万0803件 3万2892件

こうした道府県で「超過20キロまでは大丈夫でしょ」なんて思っているとヤバイですぞ。特に東京、沖縄から来た人は「えっ、こんなスピードで捕まるの? なんでっ」となりかねない。ほか、あなたがお住まいの県、仕事でよく行く県の速度取り締まりにはどんな傾向が見られるか、一覧表をご覧いただきたい。2020年に速度取り締まりを受けたことがある方は「ここの部分の件数の1件が、俺なんだなぁ」とふり返るのも趣き深いかもしれない。

例によって言っておこう。速度を出しすぎると、危険の発見が遅れ、回避が間に合わなくなり、何より事故時の被害が甚大になる、ろくなことはないよっ。

〈文=今井亮一〉
肩書きは交通ジャーナリスト。1980年代から交通違反・取り締まりを取材研究し続け、著書多数。2000年以降、情報公開条例・法を利用し大量の警察文書を入手し続けてきた。2003年から裁判傍聴にも熱中。2009年12月からメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を好評発行中。

ドライバーWeb編集部

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