2021/08/02 カー用品

ジムニーをHKSのアイテムでチューン。打てば響く心地よさと重厚感

ジムニーの心臓はR06A型ターボエンジン。同じエンジンを積むモノコックボディのハスラーと比べると、ラダーフレームを擁するジムニーは約160kgも重いため、出足の鈍さや加速のもたつきは否めない。
 
HKSでは吸排気系の効率アップと純正ターボチャージャーのポテンシャルを引き出すチューニングでジムニーを“覚醒”し、オンロードで乗りやすくなるメニューを提案する。

JIMNY_HKS
 
ノーマルとの差を体感しやすいのが、アクチュエーターにかかるコンプレッサーの圧力を制御することでタービンの過給圧を高め、より多くの空気をエンジンに送り込み出力を上げるパワーエディター(ブーストコントローラー)。
 
車両側の圧力センサーと圧力センサーハーネスの間にカプラーオンでパワーエディターを割り込ませるだけの手軽さだが、効果は絶大だ。ノーマルでは急な上り坂や加速時など3→2速にシフトダウンしないと車速が落ちてしまう場面でも、パワーエディター装着車はブーストの立ち上がりが早く、3速をキープしたままでも粘り強く加速していく。
 
データ上はノーマル比約10馬力/1kgmアップだが、体感的には排気量がひとまわり増えたよう。アクセルオンで車体がスッと前へ出るので、街なかでの信号スタートや、高速道路での追い越しがラクになる。
 
ブーストアップの効果を音とレスポンスでアシストするのが吸排気系。吸入空気量を増やす、むき出しタイプのスーパーパワーフロー(エアクリーナー)と、吸入効率を高めるアルミパイプをセットにしたレーシングサクション。実装テストの結果、スーパーパワーフロー本体の取り付け位置を、フレッシュエアを取り込みやすくエンジンルームの熱を極力吸わせないために前置きとした。
 
青紫色に輝くデュアルテールとサイレンサーのパンチング遮熱板が目を引く、サイド出しマフラーのリーガマックストレイルマスター。回転数の上昇に比例して雑味のない重厚なエキゾーストノートを響かせる。
 
「レスポンス、気持ちよさ、快適性」をコンセプトにしたHKSのアイテムで、ジムニーはもっと楽しくなる。
 

 
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乗降時の熱除けになるヒートインシュレーターに備わるHKSのロゴや、その先の青紫のデュアルテールが助手席下からチラ見えするのがカッコいいLEGAMAX TRAIL MASTER(12万6500円)。
 
 

トータルでバランスさせるがオススメ
 
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アクセルを抜いた際に発する「プシュー」という吹き返し音の正体が、ブローオフバルブのSQV Ⅳ(4万7080円)。規定を超える圧力を逃がしてタービンを保護する。
 

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電動式や負圧制御式アクチュエーターを使うターボ車のブーストアップを可能にするパワーエディター(3万8500円)。装着後も同梱の復帰用コネクターを使うとノーマル状態に戻せて、レギュラーガソリンで使用できる。
 


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ジムニー用にレイアウトを最適化したレーシングサクション(5万6100円)〈上の写真〉。R06A型はオイル吐出が多いためオイルキャッチタンク〈下の写真〉も付属する。
 

 
〈文=湯目由明 写真=山内潤也〉
 

■問い合わせ先
エッチ・ケー・エス
TEL:0544-29-1235
https://www.hks-power.co.jp

ドライバーWeb編集部

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