2021/07/16 コラム

オービス定期点検のデータを改ざん…裁判で明らかになった「まさか」

●この裁判のオービスかどうか定かではないが、その時期その付近にあったオービスⅢLkだ。2つの車線を狙って2台を並べるとは。撮影はオービスマニアの礼田計氏

制限速度76キロ超過。「そんなに速度出してない!」裁判



「警察にまともに取材してもわからないことが、裁判の法廷へはぼろぼろ出てくる。すごいぞ!」と興奮したのが始まりだった。1990年代の終わりごろだったかと思う。それから数年、東京簡裁にオービス裁判が続々とあった。「ぜんぶ傍聴してやる!」と私は宣言し、通い詰めたもんだ。今回は、ぼろぼろ出てきたものの1つ、びっくり仰天、衝撃の裁判をご紹介しよう。

2007年3月6日(火)15時から東京簡裁の728号法廷(傍聴席は20席)で「道路交通法違反」の第2回公判を傍聴した。首都高速・都心環状線の外回り、八丁堀付近に、東京航空計器(TKK)の「オービスⅢLk」が設置されている。外見はフィルム式とほぼ同じだが、じつは電子式。警察の中央装置へ通信回線により画像を伝送する最新鋭タイプだ。そのLkにより126キロ(制限速度は50キロなので76キロ超過)と撮影され、「そんな速度は絶対に出してない!」と真っ向から争う裁判である。


●オービスⅢLkの仕様書、その表紙の一部。「自立型」とは、道端に佇立(ちょりつ)するタイプをいう。鉄製のポール(F字柱)やアーチ(門形構造物)の上に設置されるタイプは「柱上型」という。Ljまでがフィルム式で、Lkから電子式になる。ネットでは各種オービスを「H」とか「LH」とかいうが、あれはオービスマップ上の記号だ

ドライバーWeb編集部