2021/07/16 コラム

マナーが悪い!では片付けられない?トラックドライバーが語る切実なトイレ事情…あのペットボトルの正体

●急な生理現象は誰しも避けられないが


捨てる前に、その後を想像せよ



トイレに行き着くまでに間に合わない、停める場所がなかなか見つからない。その苛立ちと切迫した状況は想像できる。ではそんなとき、自分ならどうするか。これもマナー違反だろうけれど、道脇に止めてトイレを探すかそれとも…。無論これだって非難される行動だろうけれど、ペットボトルよりは、と思ってしまう。

時折通る幹線道の道脇には、前述のペットボトルのほか、コンビニ袋に詰められたゴミ、空き缶などが散乱しているところもある。そしてそういった場所は、誰かが捨てている前例を見かけて目立たないから自分も、と積み重なっていくように思える。しかし、その行為自体が自分勝手だし、想像力が欠如している。茶色いペットボトルは、雨で溶け流れてくれたり、地面に吸収されてなくなるわけではない。だから、残されたままどんどん増えていく。結局は、誰かがそれを片付けないとならない。自分のものでもない排泄物を片付ける気分がどんなものか、想像を働かせてみるべきだ。

では、ペットボトルを使って投棄したり、トラックの陰で…をしないためにどうするか。当たり前のことながら、先を想像して事前行動するしかない。これから先、都心に入って渋滞が予想されるなら、その前に駐車してコンビニや道の駅で用を足しておく。さもなくば、運転中は食べ過ぎない、飲みすぎないようにするとか、それくらいしかない。だが、それだってもちろん十分な対策ではない。急な生理現象はどうしようもないからだ。

ペットボトルやゴミの投棄、結局一番問題なのはそれをするドライバーなのだが、ぜひ運送会社の管理側にお願いしたいことがある。今ではさほど高くない値段(数百円程度)で、使い捨ての携帯トイレが販売されている。ドライバーへのマナー教育はもちろん大事だが、出発前など「体調に気をつけて」と声をかけながら、こうした簡易グッズを渡すなどの対応を考えてくれるといいのではなかろうか。

 
●幹線道で中央分離帯のある右折レーンの内側などが、投棄ゴミの目立つ場所だ。歩行者などがおらず、人気のないところに投棄するため、後ろめたさが少ないのだろうが、こうして集積したゴミは消えてなくなるわけではない。後々誰かが拾い集めないといけない状況になるということを、今一度考えるべきだ


●東京23区内にはほとんどないが、そこから少し離れて行くと、大型車対応のコンビニがある。トラックドライバーは、都心の渋滞に入る前、こうした施設を利用する。もちろんのこと、コンビニはボランティアをしているわけではない。トイレやゴミ箱を利用するだけではなく、なにがしかの買い物でも利用するのが最低限のマナーだと思う

〈文と写真=坂 和浩〉

ドライバーWeb編集部