2021/07/11 コラム

運転中に雷!「車内は安全」は本当? 注意すべきこととは

●突然の落雷でも慌てることなく!

局地的な大雨や雷雨が発生する季節。落雷はとても危険で、火事や停電の原因になるほか、場合によっては人命を奪うこともあるからぜひ注意したい。事前の情報収集はもちろん、運転しているときもラジオなどで気象予報を確認し、雷雲を回避するなど適切な対処が求められる。

しかし、天候は突然変化する。落雷、もしくは兆候を察した場合はどう対処すればいいのだろう。雷の正体は電気。金属でできた箱に電気を流すと、箱の表面を伝って地面に流れる。クルマのボディも同じで、電気は外周を伝ってタイヤから地面に流れる。車内には電気は流れないので、車内は比較的安全な場所とされている。カーナビやETCなど、車載機器が影響を受けることもほとんどないという。

ただし、ドアノブなど車内の金属部分に触れていると感電の恐れがある。また、ソフトトップ(幌)のオープンカーでは乗員が落雷を直に受けてしまうことがあるため要注意。また、雷が通電した熱でタイヤがバーストしたり、ボディにキズが残ることもあるという。

運転中の落雷でもっとも注意すべきことは、運転者が落雷に驚いてパニックを起こすことだ。近くで落雷すると光や音など衝撃が凄まじく、ハンドルやアクセル操作を誤ることも。そんなときも心を落ち着かせるために、「クルマは比較的安全な場所」ということを思い出してほしい。冷静な運転を続けることが大切なのだ。

激しい雷とともに、豪雨に襲われ運転を続けることが難しい場合は、クルマを安全な場所に止めて雷雲の通過を待つといった判断も必要。ただ、停車後に慌てて車外に出るのは危険。クルマの近くに立っていると、落雷が人に直撃することもあるからだ。

また、雷雲が遠ざかったあとも、数十分は落雷の危険があるとされている。通過後に新たな雷雲が接近していることもあるので要注意。いずれにせよ、慌てず安全第一の行動を取りたい。

〈文=ドライバーWeb編集部〉※参考:JAF公式ホームページ

ドライバーWeb編集部

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