2021/06/22 新車

日産ノートオーラ、片側20mm拡幅の理由…モーター出力は100kWが限界だった

●左がノートオーラ、右がノート



■オーラのモーターは何を根拠に100kWに決めたのですか?



じつは、今のこの第2世代「e-POWER」のフロントユニットは、少なくとも今現存するものとしては100kWのモーターが限界なんですね。100kW/300Nmというのが限界で、今回のノートオーラはそのポテンシャルをフルに使い切った状態です。ノートのフロントモーターは85kW/280Nmと、少し抑えめにしているのですが、そこは85kWでも十分な出力を出せていると思っていて、ノートクラスのコンパクトカーの競合車と比べてみても、まったく遜色はないと考えています。


●ノートオーラのボンネット下

社内の試験データでは、出力を上げるとどうしてもみんな(アクセルを)“踏み気味”になるのです。実車速が上がり気味になるんですよ。そうすると、やはり燃費が悪くなってきます。実際には100kWにしても85kWにしても、同じ車速で走れば、(同じ1.2L直列3気筒の発電用エンジンを積んでいますから)じつはパワートレーンとしての効率は変わらないのです。ところが実際に走ると、けっこうみんな平均車速が上がってくる傾向にあるので、燃費としては悪化します。

ノートのお客様というのは、上質でゆとりある走りだけではなくて、やはり経済性、燃費といった点にもかなりアンテナが高い、感度が高いお客様というふうに考えております。そのため、ある程度、出力を抑えめにして経済的な走りの方向にもっていこうと。

一方でノートオーラは、やはりダウンサイザーの方にも余裕をもって乗っていただくという意味で、(メカニズムとして設定している)ぎりぎりまでモーターの出力を出しています。そんな意図で差別化をしています。

ドライバーWeb編集部