2021/06/12 コラム

【どっちなの?】オービスの光は「赤」なのか「白」なのか

●「赤」のほうが多いイメージがあるが



■海外製(SGG)の可搬式…「白い」光でカラー撮影!



表立っては2013年から、警察庁は「可搬式」オービスの導入へ動きだした。オービスの本体部を三脚にのせ、神出鬼没に取り締まるのである。表向きの理由、本当の理由、そして…という話が私は大好き(笑)なのだが、今回はストロボ光の色に絞ろう。

可搬式は、タテマエ的には2社が競合する形になっている。うち1社は、スウェーデンに本社を置く世界的企業、Sensys Gatso Group(SGG)だ。その固定式オービスは「NK1005」(商品名はSWSS=Speed Warning Safety System)。可搬式オービスは「NK1004」(商品名はMSSS=Mobile Speed Safety System)。いずれも心臓部は同じで、固定式か可搬式かの違いでしかないそうだ。いずれも日本の道路には2014年に登場した。

2019年から2020年にかけて、埼玉県内のNK1005により105キロ(超過45キロ)と測定され争った裁判を私は傍聴した。SGGの代理店、沖電気の社員に対する証人尋問でこんなシーンがあった。

検察官「フラッシュの色は?」
証人 「白です」
検察官「従来は赤色…本件装置はなぜ白色なのですか」
証人 「カラー写真を撮影するためです」

私は傍聴ノートの余白に「へえー!!」と書いた。カラーだと、写真を見せられ「こんなの俺じゃねえ」と否認する違反者が減るだろう。その後、ニュースやYouTubeの動画でNK1004(可搬式)の取り締まり風景が見られるようになった。フラッシュは白色(無色、以下同)だ。ちなみに、国産オービスは「ストロボ」、SGGは「フラッシュ」という。どっちかにそろえてほしいと私は思います~(笑)。

ドライバーWeb編集部

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