2021/04/30 新車

【欲張りな人にこそ乗って欲しい!】BMW M440i xDrive クーペは、エレガンスかつスポーティな万能クーペだった!【輸入車ニューモデル試乗】

●BMW M440i xDrive クーペ

■うっとりするプロポーション


2020年秋に日本上陸を果たした新型BMW 4シリーズ クーペ。13年に3シリーズからクーペとカブリオレが分離独立した4シリーズは、翌14年には4ドアクーペのグラン クーペも加わり、スポーティネスが際立ったキャラクターを確立。あれから7年を経て2代目へ進化した。

【画像ギャラリー】プロポーションが素敵すぎる! BMW M440i xDrive クーペ(全17点)

「G22」という社内開発コードを持つニュー4シリーズ クーペは、今回も3シリーズとメカニズムを基本的に共用するが、先代よりもさらにキャラクターの差別化が図られている。特にエクステリアはまったくの別モノで、ビジネスユースやファミリーカーとしての需要にも応える3シリーズの面影を感じることは、ほとんど皆無と言っていいくらいである。

M440i
●BMW M440i xDrive クーペ

もっとも目を引くのは、やはりフロントマスク。19年秋にフランクフルトモーターショーで「コンセプト4」という名のデザインスタディを見たときには度肝を抜かれたが、縦に大きく口を開けた一体型のキドニーグリルは、この新型4シリーズ最大の特徴である。ここ最近のBMWは、キドニーグリルが大型化しているので、その流れに沿ったものと考えれば理解出来なくもないが、個人的には正直違和感がまったくないとは言えない。

BMWは「古くは1936年のBMW 328なども縦長のキドニーグリルだった」と説明するが、ちょっと無理がある。どちらかというと、71年デビューの3.0 CSLや、77年に登場した初代6シリーズ(E24)の方がイメージとしては近い。実際には、切れ長のヘッドライトも含めて、15年にコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで公開されたコンセプトカー「3.0 CSLオマージュ」がルーツであるように思える。

M440i
●2015年に公開された、3.0 CSL オマージュ

いずれにせよ、新型はインパクト抜群の個性的な顔つきとなり、一見して「BMWのスポーツクーペ」であると明確に認識出来るルックスを手に入れた。それこそがデザイナーの狙いだったのだろう。その意味では成功である。発表以来、賛否両論あるようだが、筆者は自動車のデザインはちょっとアクが強いくらいが丁度いいと思っている。ちなみに新型M3セダン/M4クーペも、同様の縦長キドニーグリルとなっている。

フロントマスクばかりに注目が集まってしまうが、新型4シリーズのエクステリアデザインの完成度は極めて高い。プレスラインに頼らずに絶妙なカーブを描く曲面で構成されたボディは、力強さとエレガンスが見事に表現され、セクシーさまで感じさせる。クルマの周囲を360度ぐるりと眺めてみれば、そのプロポーションがとにかく美しいクーペであることがわかる。このクラスのクーペで、これほど美しいスタンスを持つモデルは、ドイツ車としてはかなりレアだ。時間の経過とともに、どんどんカッコよさが増すクルマと言える。