2021/04/27 モータースポーツ

【交通事故から優勝!】WRC第3戦、歴代3位の秒差バトルを制しTGRのオジエが今季2勝目。勝田は3戦連続の6位フィニッシュ【クロアチア・ラリー Day3】

●ドアを破損したまま走るオジエのヤリスWRC ©︎Redbull


■エヴァンスが逆転首位で最終SSへ


前日のデイ2を終えた時点で、優勝候補に絞られたのは上位3台。オジエ、エヴァンス、ヌービルはタイム差10秒以内の接戦だ。デイ3はロングステージのSS17から始まった。ここでトップタイムをマークしたのは、TGRのエヴァンス。渾身のアタックで、このステージ3番手タイムのオジエに2.7秒差をつけ総合タイムも4.2秒差まで迫る。セカンドベストはヌービルがマークし、こちらもオジエまで8.4秒差まで詰めてきた。

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●E・エヴァンスが優勝に向けて猛追する ©︎Redbull

そして、この3名の次にいいタイムで走ったのが勝田貴元。前日ベストタイムを奪ったロングステージから調子を上げてきているが、フィニッシュ後に「コーナーでとてもスリッパリーなところが多くて、グリップレベルが判断しにくかった。ドライビングにはまったく満足していない」と悔しそうなコメント。今後のさらなる成長に期待できそうだ。

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●デイ2から調子を上げてきている勝田だが、表情は浮かない ©︎TGR

続くSS18でもエヴァンスはベストタイム。ついにオジエを逆転し総合首位で残り2本のリピートステージへ向かう。5番手タイムの勝田も、フォードのグリーンスミスを抜き総合6位へ浮上した。

SS19のロングステージでもステージトップ3の顔ぶれは変わらず、3者一歩も譲らない緊迫した勝負が続く。そして総合順位は変わることなく、決着は最終パワーステージへと持ち越された。


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