2021/04/21 コラム

最新の可搬式オービス「LSM-310」は2分割で運搬が断然便利になった

●最新オービスの正体が今明かされる



LSM-310は、ホントに使えるのか?

そんなことより何より、いちばんの問題は、LSM-310は“使える”のか、そこである。もしも、2分割とかカラー写真とかを超えて、レーザー式の測定部が大改良されたなら、警察は当然、どんどん取り締まるだろう。そしてテレビのコメンテーターにこう言わせるだろう。

「神出鬼没な可搬式オービスが通学路、生活道路でびしびし取り締まるもんだから、事故が減ってるそうで、素晴らしいです。ところがですよ、オービスは違反者を呼び出して出頭させて違反切符を切るんですね(めくり式のフリップで説明)。ただでさえ手間がかかるうえ、ゴネて出頭しない奴もいて警察の負担は大きいって、泣いてましたよ。駐車違反と同じように、違反車両の持ち主からさくっと違反金を徴収する、そういう制度にしたらどうなんですか」

あるいは、LSM-300と同様、LSM-310もまた使い物にならず、「見せる取り締まりで速度抑止を」と言い出すのか。いったいどうなるのか、私はほんとにドキドキする。

〈文=今井亮一〉
交通ジャーナリスト。1980年代から交通違反・取り締まりを取材研究し続け、著書多数。2000年以降、情報公開条例・法を利用し大量の警察文書を入手し続けてきた。2003年から裁判傍聴にも熱中。2009年12月からメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代(いちだい)」を発行。

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING