2021/04/02 新車

【先行技術発表】メルセデスAMGの電動車もついにハイパフォーマンス化へ! 4&8気筒ハイパワーエンジン+前後2モーターのハイブリッド4WDがスタンバイ中


■エンジンは直4とV8の2本立て


新しい“E PERFORMANCE戦略”の中心となるパフォーマンス ハイブリッドは、M177型4LV8ツインターボを搭載するタイプと、M139型2L直4ターボを積むタイプの2種類がある。4LV8ツインターボは、これまでもモデル名に「63」があるAMGモデルに搭載されているもの。2L直4ターボは、「45」という数字が与えられたAクラスなどコンパクトクラスのAMGモデルに採用されているエンジンだが、この新しいハイブリッドシステムでは縦置き搭載される。

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●V8ハイブリッドのシャシーサンプル

V8ハイブリッド、直4ハイブリッドとも、ICEを除くシステムは共通している。まずエンジンにはベルトドライブのスターター ジェネレーターである最高出力10kW(14馬力)のRSGが備わり、これに組み合わせられるのは専用開発の9速ATであるAMGスピードシフトMCT 9Gトランスミッション。エンジンの駆動力は、ドライブシャフトで前輪と後輪に伝えられる。リヤアクスルには電気モーターと2速トランスミッション、そしてリミテッド スリップ ディファレンシャルが搭載される。

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●直4ハイブリッドのシャシーサンプル

リヤの電気モーターは、150kW(204馬力)の最高出力を発揮する。140km/hを境に、トランスミッションは1速から2速に切り替わり、250km/hまで加速をアシストする。つまりフロントにRSG、リヤに高出力電気モーターを備えたハイパフォーマンス電動4WDなのだ。V8ハイブリッドでは、システム合計の最高出力が600kW(815馬力)以上、最大トルクは1000Nm以上にも達し、搭載モデルの0→100km/h加速は、従来のコンベンショナルなICE搭載モデルと比較して車両重量が200kgほど重くなるにもかかわらず、3.0秒未満になるというから衝撃的である。


ドライバーWeb編集部・青山

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