2021/04/01 モータースポーツ

【F1 2021】心の底から「おもしろい!」って思える久々のレースだった開幕戦バーレーンGP。ホンダの無双っぷりと角田裕毅から目が離せない!



■日本人ルーキー角田裕毅の強さに注目せざるを得ない!


日本人なら注目したいのは、やはりアルファタウリ ホンダの、世界でも大注目を浴びる日本人ルーキー、角田裕毅でしょう。ホンダラストイヤーにF1へ昇格した角田は、予選Q1で2番手タイムをマーク。タイヤ戦略から13位スタートとなりましたが、決勝は9位入賞。日本人ルーキーとしては初めて、開幕戦ポイントゲットとなりました。


●今季ドライバーで最年少20歳の角田裕毅。初めてのF1でのレースで9位入賞してしまうとは! 角田の走り見たさに、今季視聴契約をした人も多いのではないでしょうか

F2時代までの角田の走りを知っている人からすればやはりと感じたかとも思いますが、F1でも彼のオーバーテイクスキルが生かされていることに驚きました。常日頃から自分の長所はブレーキングとオーバーテイクの技術だと話していることは知られていますが、スタートで3つほどポジションを下げてしまってからは怒涛の追い上げを見せ、レッドブルのペレスばりにライバルを次々とパスしています。


●角田裕毅が操るアルファタウリの今季のマシン、AT02。ノーズをスリム化しダウンフォース性能を向上させています

そんななか、残り10周となったところで立ちはだかったのがランス・ストロール(アストンマーティン)でした。2台とも入賞圏内で9位争いのポジションでしたが、ここから抜きつ抜かれつの攻防が始まりました。角田が仕掛け、抜いたあとも抜き返される、これを何回か繰り返しましたが、ファイナルラップのターン1でついにストロールをパス。見事9位でフィニッシュしました。このラスト数周は、フェルタッペンとハミルトンもバトルの真っ只中だったのですが、個人的には角田vsストロールのほうばかりに気を取られて、ハラハラドキドキでした。

F1を走る一流ドライバーにも臆することなくアタックできる角田のメンタル面もスゴいですが、オーバーテイクのスキルはまさにホンモノ。同僚のピエール・ガスリーが予選で5番手タイムを出したことも考えれば、アルファタウリのマシンAT02も戦闘力は高そうです。今季ホンダPUの強さも加味すると、ルーキーイヤーにさらなる大量ポイント獲得も期待したくなります。


●序盤にフロントウイングを失う接触があり、早々に戦線離脱せざるを得なかったP・ガスリー。予選は5位、そしてレース中も角田より速いラップタイムをコンスタントに出していました。角田の1番身近なライバルでもあり、心強いチームメイトでもあります

ここまで長くはなってしまいましたが、開幕戦を見たあとに感じた、今季F1の楽しさをお伝えいたしました。個人的にはあっちこっちでバトルが起きている中盤争いもスゴく楽しめると思っています。そこには角田裕毅も絡んでくるはずですので! 昔のように地上波で放送していない時代ではありますが、お金を払ってでも見る価値が今季F1にはあると思います。現在のマシン規定では最後のGP、ホンダラストイヤーでの王座奪還、そしてルーキー角田裕毅のサクセスストーリー。どれも見逃せないです。フジテレビNEXTでもダゾーンでも、どちらでも構わないと思います。どちらかに加入して、ぜひリアルタイムで応援してみてください。HONDA無双っぷりを見たあとの月曜日は、気分よく週始めを迎えられるかもしれませんよ!


<写真=Redbull 文=ドライバーWeb編集部・青山>








ドライバーWeb編集部・青山

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