2021/03/24 新車

【コスパ最強のCセグ】知ってた? インプレッサの“eボクサー”ってなかなかの優等生らしいよ!【STIスポーツと同時デビュー】


■Cセグ電動車としてはかなり高いコスパ


今回は本誌『峠狩り』の取材車としても使わせてもらった。大人3人プラス撮影機材を乗せるヘビーデューティーな使い方をすると、このボディとシャシーの出来の良さを再認識する。乗り心地はしっとり系で、スタッドレスタイヤを履く試乗車でも後席を含めて快適だった。

最近のコンパクトハッチバックはリヤシートを畳んでも荷室床がフラットにならないクルマが多いが、インプレッサは平らになる。開口部に敷居が残るのはステーションワゴンのレヴォーグに負けるところだが、ボディ全長が30cm近く短いことを考えると、インプレッサ スポーツの積載能力は立派なものである。



満タン法の燃費測定はしていないが、今回、試乗中に車載燃費計が示したベストは12km/ℓ後半だった。XVハイブリッドのころから、この電動システムはけっして“燃費ハイブリッド”ではない。WLTCモードのカタログ値は15.2km/ℓ。ちなみに2ℓ・FFモデルは14.0km/ℓだ。

さて、インプレッサのeボクサーをどうみるか。燃費のアドバンテージは大きくないし、かといってスポーツ性ならいまはSTIスポーツがある。コスパでいけば、200万円そこそこからある1.6ℓで十分のはずだ。

だからベスト・インプレッサとは言えない。けれども、4WDで、2ℓエンジンに電動アシストが付き、最先端の運転支援システムを備えた、いわば全部のせCセグコンパクトが280万円で買える。がぜんクルマが高くなった昨今、これはなかなかのお値打ちではないか。

それともうひとつ。純ガソリンエンジン車の新車販売を2030年かれこれには禁止しようという直近未来に、スバルで生き残れるのはeボクサーだけなのである。




ドライバーWeb編集部・青山

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