2021/03/22 モータースポーツ

一旦は開発凍結も…攻めたホンダF1の新しい内燃エンジン。浅木PU開発責任者に聞いた


高回転化というかつてのお家芸が使えない



この新ICEが攻めている。まず“カムシャフトのレイアウトを大幅にコンパクト化して地面に近い方に降ろしている”という。これにより燃焼室形状が代わり、コンパクト化、低重心化も図れ、さらに“カムシャフトの上の空気の流れなども変わる”とされる。これはおそらくバルブ挟み角を広げて、燃焼室形状を最適化することが主眼で、それが小型軽量化にも繋がったと見るべきだろう。

今のF1 PUで難しいのは、ICEの出力を上げるのに高回転化というかつてのホンダのお家芸が使えないこと。燃料流量が決まっているので、同じだけの燃料からより多くのパワーを引き出す、つまり熱効率の向上こそがキーとなる。

しかも熱効率の向上とは、燃料と空気を無駄なくエネルギーに変換できているということだから、排気エネルギーは減る。しかし今のF1 PUではMGU-Hにて排気エネルギーを効率的に出力のブーストに変えていかなければならない。

じつは昨年のホンダF1 PUはここに弱点があったようで、新型ではその解決に重点が置かれたようだ。燃焼室形状の変更もそのために違いないが、具体的に何が行われたのかという答が聞けるのは、戦いが終わった後になるだろう。

ドライバーWeb編集部

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