2021/03/19 コラム

オービスの測定値はホントに信頼できる? 否認裁判の証人、メーカー社員の発言に見る怪しさ

●東京航空計器(TKK)のオービスⅢL型

「写真に写っているのはあなたですね?」



いわゆるオービス(速度違反自動取り締まり装置)の測定は信頼できるのか? という話をしよう。

オービスは現場では自動的に測定と撮影を行うだけだ。写真に写ったナンバーから車両の持ち主を特定し、郵便(いわゆる呼び出し状)を送って違反者を警察へ出頭させる。出頭した違反者はオービスが撮影した写真を見せられる。斜め前方から撮影されたクルマが写っている。運転者の顔とナンバーの部分を拡大した写真が添えられている。写真の上部または下部に、撮影日時、場所、制限速度、測定値などの文字が焼き付けられている。そして違反者は警察官からこう問われる。

「運転席に写っているのはあなたですね? この日時にこの場所を、このクルマを運転して走行しましたね? この速度を出しましたね?」

多くの運転者は身に覚えがあり「あー、やっちまった」と認めるようだ。当時の速度が何キロだったかよく憶えておらず、困ってしまう人もいる。「赤いストロボが光ってすぐメーターを見た。こんなに出してなかったぞ」となる人もいる。

オービスの測定値は信頼できるのか。

私はこれまで事件数で9000件を超える裁判を傍聴してきた。そのうちオービスによる速度違反の裁判は400件ほどになる。測定値を否認して争うケースもだいぶあった。それらオービスは、1件を除きすべて東京航空計器(TKK)のオービスⅢと三菱電機のRS-2000だった。 ※いわゆるオービスマップ上では、オービス3は「L」または「LH」、RS-2000は「H」とされる。


●オービスⅢL型。測定はループコイル式。撮影した画像は通信回線で警察の中央装置へ伝送する。年に2回、定期点検を行う

三菱電機は遅くとも2018年3月末にはRS-2000の部品供給、工場修理対応を終えた。その後も道路上に残っているRS-2000は、撤退前から委託していた業者に保守点検をさせながら稼働しているか、またはダミーとして残されているか、どちらかだ。いずれ姿を消すだろう。


●三菱電機のRS-2000型。レーダー式。四角いのがレーダーのアンテナ。撮影画像は通信回線で警察の中央装置へ伝送する

ドライバーWeb編集部

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