2021/03/12 コラム

アウトドア好きに最良の選択!デリカD:5の魅力とは

オフロードや雪道などの悪路も得意で、ミニバンでありながらSUV並みの卓越した走破性能を備えたデリカD:5。そんなアウトドアレジャー好きにピッタリのミドルクラスミニバンを駆って、ウインタースポーツを楽しみに出かけた。目指すは、真冬の標高2000mのゲレンデだ!

もっと遠くへ」をかなえる



ウインタースポーツや海のレジャー、アウトドアなど、あらゆる遊びと趣味にフィットする多彩なシートアレンジ、優れた積載性能、多人数乗車もこなせる3列シート。ここまではミニバンのセールスポイントと同じだが、デリカD:5の真骨頂は走行シーンを選ばない抜群の走破性。


●湯目由明:カリカリのチューニングカーから、ゆったりのんびりのキャンピングカーまで何でもござれ。守備範囲の広さが持ち味のモータージャーナリスト。アウトドアなどクルマ遊びも得意で、ウインタースポーツにも目がない

その実力を思い知らされたのが夏の北海道。デリカD:5で1週間、大人5人乗車に荷物を満載した状態で道内各地を巡ったのだが、クリーンディーゼルエンジンの力強い走りと燃費のよさで、連日のロングドライブをストレスなく乗り切れた。

移動距離は1日平均約500km。雷雨のあとにできた深い水たまりや砂利道、ハイドロプレーニング現象が起きやすいヘビーウエットの高速道路など、めまぐるしく変わる路面状況もデリカD:5なら心配無用だ。

電子制御4WDを軸に、走行中の横滑りと発進時の空転を防ぐASC(アクティブスタビリティコントロール)、ABSの合わせ技で4輪を総合制御する、三菱独自のAWC(オールホイールコントロール)による抜群の走行安定性を存分に堪能した。

北海道で感じた「デリカD:5が相棒なら、どこへでも行ける」という安心感。ならば、サマーシーズンより格段に路面状況がシビアで、的確なコントロールが求められる雪道の走りは? それを確かめるべく標高2000mのゲレンデに向かった。



厳冬の峠道をAWCがアシスト


向かった先は長野と群馬の県境にある高峰高原。ふもとから標高2000mまではアイスバーンあり、圧雪ありの険しい道のりになるはず。

横浜市の自宅から上信越自動車道の小諸ICまではドライコンディション。走行シーンに応じて2WD、4WD、4WDロックの3つのドライブモードが選べる、シフトレバー横に備わるダイヤル式のドライブモードセレクターを2WDにセット。

2.2Lクリーンディーゼルターボのビッグトルクと8速ATの連携でスムーズに高速の流れに乗ったら、全車速で先行車に追従するACC(アダプティブクルーズコントロール)に委ねる。大人3人乗車の高速燃費はWLTCモードの高速道路モードを上まわる14.8km/Lを記録。ロングドライブでの燃費のよさや静粛性の高さもデリカD:5の魅力だ。

それもそのはず、エンジンは直近のビッグマイナーチェンジで構成部品の大幅な見直しで最大トルクが20‌Nmも向上。静粛性についてはノイズや振動を伝えやすいフロアやルーフ、ガラスに施した防音対策も奏功していて、仲間との会話が弾む。

高速移動中はしなやかにショックを吸収する足まわりのおかげで全席快適に過ごせて、操舵に対して素直な手応えが得られる電動パワステが意のままのコーナリングを実現する。



小諸ICを降りると、昨夜から降り続いた粉雪が路面を覆っている。すぐさま4WDオートに切り換えてこの先の雪道に備える。標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がるといわれるが、マルチインフォメーションディスプレイの外気温はマイナス2桁のまま。通行量が少ないためにわだちは少なく、AWCがすべてのタイヤにトラクションをかけながら新雪を踏みしめて登坂する。


●日当たりのいい南側斜面は雪解け水が部分的に凍結。滑りやすい路面でもブレーキ、エンジン、4WDの総合制御で挙動が安定

標高600mを超えるとガードレールの高さまで雪が積もり、コーナーの先が見通せない。圧雪か凍結か、シャーベット状か、路面状態を見極められない場面でも車両の走行状況を常時センシングし、的確な駆動力配分にフィードバックするAWCのおかげで「手に汗握る」緊張感や危うさはまったくない。コーナーの手前からハンドルを切り、アクセルを合わせるだけ。ドライ路面とまったく同じ運転操作で、ガリガリに凍ったつづら折りも難なくクリアできた。

4WDオートより積極的に後輪に大きなトルクを伝える4WDロックの実力も試してみたくなり、除雪前の深雪路に入ってみる。初期のアクセルレスポンスに対し、後輪に大きな駆動力を配分するために、滑りやすい路面でもクルマがより前に進む。

ひざ下まで雪が積もっていたものの、ラッセル車のように雪をかき分けながら力強く進み、スタックする気配はナシ。グランドクリアランスもたっぷり確保され、床下に潜り込んだ雪にも阻まれない。デリカD:5の性能の高さをかい間見た。

趣味や遊びの行動範囲が広がる



さまざまなアイテムをたっぷり積み込める積載力と、多彩なシートアレンジもデリカD:5の長所。サードシートを跳ね上げればスノーボードやブーツが楽に積めて、シートをフラットにすれば快適に休憩できる。

上級ミニバンにふさわしい内外装の質感と快適さを備えながら、行動範囲を広げる卓越した走破性能のデリカD:5。趣味や遊びをアクティブに楽しみたい人に価値ある選択だ。

〈魅力その1〉
ミニバンをはるかに超えた悪路走破性

デリカD:5の走りを支えるAWC。ステアリング操作に対し、エンジントルク、ヨーレートセンサーからの情報を基に走行状況を判断。電子制御4WDが前後輪に駆動力を最適配分するとともに、制動力とエンジン出力を制御するASCが横滑りやタイヤの空転を抑制。ABSが急ブレーキ時のタイヤロックを防いでハンドル操作を確保する。走行シーンに応じて選べる3つのドライブモード、先進安全装備の三菱e-Assistがドライバーをサポート。





〈魅力その2〉
多人数での移動でも快適な室内空間

試乗車のグレードはセカンドシートが6:4分割ベンチタイプの8人乗りP。センターアームレストや運転席側・助手席側ウオークイン機能、荷室を拡げるチップアップ機能が備わる。ヘッドレストを外し、背もたれを倒して作るフラットモードは、車中泊に適したセカンドシート+サードシートと、休憩に便利なフロントシート+セカンドシートの2通りが選べる。サードシートの足元空間にも余裕があり、多人数乗車でも快適に過ごせる。


●2列目シート


●3列目シート


●1+2列目フラットモード


●2+3列目フラットモード


電動サイドステップ(LEDステップ照明付)
●助手席ドアとスライドドアの開閉に連動して自動で作動し、乗り降りをサポート。ルーフキャリヤへの荷物の積み降ろしも楽になる。P、Gパワーパッケージ、アーバンギア Pエディション、アーバンギア Gパワーパッケージに標準装備


〈魅力その3〉
SUVにはマネのできない高い積載性

セカンドシートの片側をチップアップ&スライドさせて、サードシートの片側を跳ね上げると、4人乗車でスノーボード(写真は160cm)などの長尺物やブーツを積載できる。もっと荷物を積みたい場合はセカンドシートをチップアップ&スライドさせて、サードシートを跳ね上げると、1610mmの荷室長が得られる(2人乗車)。サードシートのみを跳ね上げた5人乗車でも1200mmの荷室長が得られ、人数分のスーツケースを楽に積載できる。



■「使い勝手UP」な純正アクセサリーその1

コンフォートパッケージ〈価格:10万870円〉
※下記①②③をセットにすれば単体よりも1万4630円お得!

ジョイントクッションは低反発クッションがシートの凹凸を減らし、フラットモード使用時の快適性が向上。遮光性を高めるサイドカーテンとフロントガラスを覆うワンタッチシェードで窓を隠すとプライバシーを保てる。


①ジョイントクッション 単体価格:2万9700円


②サイドカーテン 単体価格:6万7320円


③ワンタッチサンシェード 単体価格:1万8480円



■「使い勝手UP」な純正アクセサリーその2

アウトドアパッケージ〈価格:4万3560円〉
※下記④⑤⑥をセットにすれば単体よりも4840円お得!

テールゲートを開けた際の荷崩れを防ぐカーゴフェンス。ラゲッジトレイは縁高の樹脂製トレイで、濡れ物の積載に便利。2列目の足元に敷くマルチラグマットは、ラグマットを外すと濡れた靴で乗り込めるオールウェザーマットが現れる。

④カーゴフェンス 単体価格:1万5400円


⑤ラゲッジトレイ 単体価格:1万6500円


⑥マルチラグマット 単体価格:1万6500円


■こんな便利なアクセサリーも

プライベートカーテン 価格:1万2100円

●テールゲートのマルチユースフックに装着する、着替えに便利なアイテム。室内側のファスナーを開けるとラゲッジルームとつながる

■精悍さUPな純正アクセサリー!

ブラックアウトパッケージA 〈価格:9万9330円〉
※下記⑦⑧をセットにすれば単体よりも4840円お得!

力強さを強調する前後のアンダーガーニッシュ。⑦は大開口のアンダーグリルをブラックガーニッシュで囲い、精悍な面構えに。⑧はリヤビューを引き締めてタフな走りをアピールする。

⑦ブラックアウトフロントアンダーガーニッシュ 単体価格:6万2040円


⑧ブラックアウトリヤアンダーガーニッシュ 単体価格:5万7090円


ブラックアウトパッケージB 〈価格:9万2796円〉
※下記⑨⑩⑪をセットにすれば単体よりも3万1592円お得!

フロントフェイスを引き締める⑨を筆頭に、クリアランスランプ上のガーニッシュ⑩、フォグランプまわりのガーニッシュ⑪もブラックアウトすることでイメージチェンジ。オールラウンドミニバンとしての力強さを強調。

⑨ブラックアウトグリル 単体価格:8万344円
⑩ブラックアウトクリアランスランプガーニッシュ 単体価格:1万2628円
⑪ブラックアウトフォグランプガーニッシュ 単体価格:3万1966円


エクステリアパッケージD 〈価格:6万5164円〉
※下記⑫⑬をセットにすれば単体よりも4840円お得!

ハイボスカル製ステッカーでDELICAの英文字を大胆にレイアウト⑫。シルバーと精悍なブラックが選べる。⑬は立体形状でリヤビューの存在感を高めた大型スポイラー。

⑫エンジンフードエンブレム(ブラック) 単体価格:8492円


⑬テールゲートスポイラー 単体価格:6万1512円




■主要諸元
P 8人乗り(4WD・8速AT)主要諸元 【寸法mm・重量kg】全長×全幅×全高:4800×1795×1875 ホイールベース:2850 トレッド:前1540/後1535 最低地上高:185 室内長×室内幅×室内高:2980×1505×1310 車両重量:1980 乗車定員:8人 【エンジン・性能】種類:直4DOHCディーゼルターボ 総排気量:2267cc 最高出力:107kW(145ps)/3500rpm 最大トルク:380Nm(38.7kgm)/2000rpm 使用燃料・タンク容量:軽油・64L WLTCモード燃費:12.6km/L 最小回転半径:5.6m 【諸装置】サスペンション:前ストラット/後マルチリンク ブレーキ:前Vディスク/後ディスク タイヤ:225/55R18

■バリエーション&価格(2.2L直4ディーゼルターボ+8速AT)
アーバンギア Pエディション:448万9100円※1
P:438万7900円※2
アーバンギア Gパワーパッケージ:437万9100円※2
Gパワーパッケージ:425万1500円※2
アーバンギア G:414万2600円※2
G:401万5000円※2
M:391万3800円※3
※1:7人乗り ※2:同額で7人乗りと8人乗りを設定 ※3:8人乗り

〈文=湯目由明 写真=澤田和久〉

ドライバーWeb編集部

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