2021/02/25 新車

ドイツで発表された新型Cクラスを詳細解説! その衝撃的な内容は、まさに「プチSクラス」!



Dセグの基準を一気に引き上げる存在


ハイテク装備の数々は、基本的にSクラスに準じている。
・スマートホーム機能や音楽ストリーミングサービスへのアクセス機能
・OTAによるソフトウェアアップデート機能を備えた第2世代のMBUX
・カラー表示のヘッドアップディスプレイ
・ARナビゲーション
・高精細な配光と路面に様々な画像を投影できるプロジェクション機能を備えた、左右各130万画素のデジタルライト(日本では一部機能がカットされる可能性が高い)
・PRE-SAFEインパルスサイド
これら最先端の安全装備、高度な制御を実現した先進的な運転支援システムの数々などは、プラットフォームにMRA-2を採用したからこそ盛り込めたもの。Sクラスとのプラットフォーム共通化は、むしろこれが最大の理由と言ってもいいだろう。

Cクラス

エアコンやシートマッサージ機能、サウンド、アンビエントライトなどを組み合わせて制御し、乗員の疲労回復やストレスレベル軽減などを図る、エナジャイジング・コンフォートやエナジャイジング・コーチといったウェルネスプログラムを搭載している点もメルセデスらしいところ。好みや気分に合わせて車内に独自の香りを提供するほか、空気をフィルタリングやイオン化により質を高めて心地良い空間を実現するエア・バランス・パッケージも用意される。

もはや全方位でこれまでのクラスの基準を超えた感のある新型Cクラスは、世界のプレミアムDセグメントモデルに大きなインパクトを与えそうだ。日本市場への導入は21年末頃になる模様で、もう少し待たなければならないが、上陸がとても待ち遠しい1台である。


<文=竹花寿実 text by Toshimi Takehana>


ドライバーWeb編集部・青山

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