2021/02/24 コラム

近年減少傾向だった速度違反の取り締まりが2020年に増加。可搬式オービスが活躍?

2020年の違反別交通取締り件数が公開された。これを私は毎年楽しみにしているのだ。まずはその一覧表をご覧いただこう。


●警察庁のWebサイトに「令和2年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」という文書がある(2021年2月18日公開)。その37ページに一覧表がある。誰でも無料で見られる。 https://www.npa.go.jp/news/release/2021/20210218jiko.html

まず、一覧表のいちばん下、「4 総計」を見てみよう。2019年の約732万件から2020年の約717万件へ、約15万件、2.1%の減少となっている。この傾向は何年も続いている。交通取り締まりは減り続けているのだ。

2020年に最も大きく減ったのは携帯電話の使用違反だ。約72万件から約31万件へ、なんと約41万件、56.9%も減った。尋常じゃない。なぜっ?

2019年12月1日、「ながらスマホ運転の厳罰化」が実施され、反則金が大幅値上げされた。普通車だと6000円から1万8000円へ、3倍の値上げはすごい。がんがん報道されたこともあり、軽い気持ちで「ながらスマホ」をやっていた人たちはびびった、という事情もあるのだろう。

ドライバーWeb編集部

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