2021/02/13 新車

福祉車両とは呼ばない!マツダ MX-30手動運転装置付き車に乗ってみた|MX-30 セルフエンパワーメント ドライビング ビークル|



MX-30 SEDV

世界初!? 手動運転と一般的な運転方法に対応

この開発中の試験車に、マツダR&Dセンター横浜の敷地内でちょっとだけ体験試乗できた。

ブレーキレバーは左手で押し込んだ状態でロック可能。この状態でエンジンスタートスイッチ(EVモデルでもこれがマツダの呼称)を押すと、システムが起動する。ちなみに、レバーではなくブレーキペダルを踏んでスイッチを押せば、アクセルペダルの操作が可能になる。この手動運転操作と一般運転操作を簡単に切り換えられる機能は、世界初だ。

ブレーキをリリースすると、EVモデルと同じようにクリープで動き出す。

アクセルリングは前方に押してオン。親指や母指球でジワッと押し込む。ステアリングといっしょでは操作しづらいのでは?と思う人がいるかもしれないが、ステアリングは親指を除く4本の指を主体に握るのが基本。親指や母指球にアクセル操作を分担しても、ステアリング操作の妨げにはならない。
 

親和性の高い操作方法で運転しやすい

実際、これが走りやすい。試したのは低速域のみだが、自分でも初めてとは思えないなじみやすさで敷地内をスイスイと走れる。ステアリングを通常のクルマとほぼ同じ感覚で握れるうえ、アクセルリングもブレーキレバーも操作がペダルの踏み込みと同じ方向だからだろう。今回は使う機会がなかったが、ブレーキレバーのノブには回生ブレーキの減速度を調整できるシフトアップ/ダウンスイッチも付いているのだ。

ただ、ステアリングを大きく回す場合、両腕がクロスするとアクセルを操作しづらくなる。コツはこまめに握り替える送りハンドル。これが素早くできれば大きな舵角とスムーズなアクセル操作を両立できる。ステアリングとリングの距離は、もちろんどこを持っても一定。定速維持と加速それぞれの押し込み量がわかりやすいよう、リングの反力にはゼロGポイントで段差が設けてある。こういった造り込みも「人間中心」のマツダらしい。

ドライバーWeb編集部

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