2021/02/04 新車

マツダMX-30 EVモデルは何がイイの? 走りだよ!



MX-30 EVモデル

ドライバーの意思がリニアにつながる加速感

前輪を駆動するモーターは145馬力・27.5kgmを発揮する。この最大トルクはプラットフォームを共用するCX-30の1.8Lクリーンディーゼルと同じ。ガソリンエンジンなら2.7L NA相当だ。一方、車重はMX-30のほうが200kg近くも重い。

しかし、走りが実際の車重をまるで感じさせないのは、今どきのEVの常識。発進の瞬間から最大値に達するモーターならではのトルク特性、アクセルペダルを踏み込む速度と量に応じた極めてリニアなレスポンスが、その要因だ。パワーユニットの振動はもちろん存在しない。

さらに、マツダらしいのは急加速のフィーリングだ。最高出力は145馬力で2Lガソリンに及ばないものの、パワーの伸び感は数値以上。日産リーフやホンダeなどに比べれば最大トルクが低いため、相対的にそう感じられるのかもしれないが、ついつい回してパワーを楽しみたくなる伸びやかさは、滑らかなガソリンエンジンさえほうふつとさせる。

スピーカーから発する、さりげない“EVサウンド”

逆に意外だったのは、モータートルクに同期した音を発生させるEVサウンド。いかにも!という演出を予想していたものの、これがじつにさりげない。アクセルの踏み込みに応じて音質と音量が変化するようだが、急加速でもエンジンのような疑似音がそこはかとなく高まる程度。もの足りなく感じたのは、もっと聞きたい“いい音”だったからか!?

とはいえ、サウンドの選択肢もオン・オフも設けない一本気なところは、やっぱりマツダらしい。

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING