2021/02/03 新車

【日本上陸が待てない!】ラリーカメラマンがフランス本国で体験した、ルノー新型キャプチャーのホントの実力



現地のレンタカーで出てきたのが新型キャプチャー


個人的にはハッチバックが好きなので、SUVって正直あまり興味がなかったんだけど、最近はどこを見てもSUVだらけ。それは海外でも同じで、欧州のラリー取材で借りるレンタカーもSUVが出てくることが多くなりました。最低地上高が高いSUVはグラベルラリーの取材では楽チンだし、特に欧州メーカーのSUVは腰高感も少なくてハッチバックと同じように走れるし、ってことで以前ほど毛嫌いすることも無くなったかな。日本、とくにボクが住んでる東京だと車高が高いと入れない駐車場があったりで不便な点は否めないんだけど。

【画像ギャラリー】フランスで撮影したルノー新型キャプチャーの詳細画像(23点)

キャプチャー

2021年の9月にとある仕事でフランスに約3週間滞在しました。そのときに借りたのがルノーの新型キャプチャー。日本にはまだ導入されていないけど、フランスではいっぱい走ってました。先代はモンテカルロ ヒストリックの取材時にレンタカーで借りたことがありました。そのときは全行程で約2000kmぐらい走ったんだけど、ワインディングでの軽快なハンドリングと絶妙な足まわりに感動しました。

キャプチャー

そんな好印象なキャプチャーだけに新型にも期待してたんだけど、その期待はまったく裏切られることがないどころか、むしろ期待以上の仕上がりでした。ヒストリックラリーイベントに同行する仕事で約1週間ほど運転したんだけど、その行程が激しくて、レマン湖のほとりの観光地エビアンからモナコまで、3日間かけて険しい峠を越えまくるというもの。高速道路なんか使わずにすべて下道です。撮影の都合上、ボクは途中で何ヶ所か高速道路を使ってワープしたんだけど。

キャプチャー



ラリー取材中でも運転が楽しい!


今回の新型キャプチャーを借りたのがパリ近郊で、ここからエビアンまでまずは約600kmの移動。パリ市内を抜けるとほとんどずっと高速道路です。先代より大きく立派になったキャプチャーだけど、実際に運転してみると見た目ほどの大きさを感じません。クルマやバイクが多くて慣れないと走りにくいパリ市内でも、見切りのよさも手伝ってまったく不安はなし。四隅の感覚が掴みやすいので縦列駐車もしやすかったです。

高速道路では安定感が抜群でした。特にパワーがあるってわけじゃないけど、最高速度が130km/hのフランスの高速道路でもまったく不満はありません。街なかだと少し角があるかな? と感じた脚も、高速だとフラットな乗り味で快適。ACC(アダプティブクルーズコントロール)を使ってひたすら距離を稼ぐような走り方でも疲労度は少なめです。

キャプチャー

いよいよラリーイベントが始まり、ボクも追っかけ開始。スタートシーンを撮影して途中の要所要所で撮影しようとすると、参加者をどこかで追い越さないとダメなので、ショートカットしたり、高速道路を使ったりと、あの手この手で先まわりしないとダメなんです。常識と法律の範囲内でカッ飛ばさないといけないので、ラリー取材は大変なんですよ。

でも、そんな無理難題にもキャプチャーはきちんと答えてくれました。車両感覚が掴みやすいので狭い峠道でも走りやすく、荒れた路面でもきちんと追従する足まわりにはかなり助けられました。運転しててあまりに楽しいので、ついついペースが上がりがちに。イベントの参加者ではないけどなぜかずっと一緒に走ってる、地元の走り屋っぽい(ポルシェ)ケイマンを突っつけるぐらいです。



長距離運転も苦になりません


ただ、気になった点も少し。スロットルの反応が微妙なんです。走行モード切り替えのマルチセンスという機能をエコモードにしてると反応が鈍いので、ワインディングなどではスポーツモードにしたのだけど、これだとスロットルの反応が過敏すぎて微妙なスロットルコントロールが難しいんです。同じルノーでいうと、5(サンク)GTターボみたいなドッカンターボな感じっていうとわかりやすいかな。慣れると過給の立ち上がりを読んでスムースに走れるんだけど、イマドキのクルマでそんな運転はスマートじゃないよねえ。ひょっとしたら個体差かもしれないけど、エコモードとスポーツモードの中間ぐらいの設定があればなあと、少し気になりました。

キャプチャー

3日間ひたすら峠を走りまくって、ようやくたどり着いたゴールの地モナコ。いつもラリー取材でバタバタなのでゆっくり滞在したことなんてないし、今回も1泊しかできませんでした。翌朝、お気に入りのニースのビーチでキャプチャーの撮影。砂浜に乗り入れるようなシチュエーションはあまりないけど、こういうときは四駆があれば便利かなと思うことも。もともと四駆の設定が少ない欧州車。そこは割り切りましょう。

キャプチャー

撮影後はパリまで一気に帰ります。その距離約1000km。気が遠くなりますね。だけど、ACCを駆使して走れば楽チン。日本みたいに追い越し車線に居座るクルマもいないし、欧州の高速道路はほんとに走りやすいので1000km一気走りも余裕です。さすがに無給油ってわけにはいかなかったけど、エアコンを使いながら制限速度いっぱいでひたすら走り続けたわりには燃費も良好でした。

キャプチャー

先代の軽快な走りが好きだったので、初めて見たときの「スゲー!立派になった!」って印象の一方で、走りはどうなんだろうと少し不安もあったのは正直なところ。でも新型も期待を裏切らず、軽快な走りを受け継いでいました。さらには、ひとクラス上の上質さも兼ね備え居住性も向上しているので、先代オーナーはもちろん、コンパクトSUVが気になってる人にはぜひ乗ってみて欲しいと思わせる1台でした。

<文と写真=山本佳吾 text & photo by Keigo Yamamoto>


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