2021/01/29 新車

EV、MHEVに続く第3のMX-30。レンジエクステンダーもスタンバイ!



レンジエクステンダーモデル

第3の選択肢!? レンジエクステンダーモデルにも期待

「すぐにでもMX-30を手に入れたい」というのでなければ、もう少し様子を見るという手もある。なぜなら、「マルチソリューション戦略」に基づき開発されたMX-30には、新開発の発電用ロータリーエンジンを搭載するレンジエクステンダーモデルもスタンバイしているから。

今回、MX-30 EVモデルの発売にあたり報道陣に公開された資料とともに、マツダは今後の展開として、「ロータリーエンジンを発電機として活用するマルチ電動化技術を準備」していると説明したのだ。かねてからウワサされていたロータリーエンジンの復活(駆動用ではないが)がいよいよ現実味を帯びてきたのだ。

MX-30 EVモデルの車両前方のスペース(エンジンルーム)を見ると、モーターやインバーター、DC-DCコンバーター、ジャンクションボックスが高電圧ユニットとして一体化されてコンパクトに収まっているのが分かる。そして、公開されたマルチ電動化技術の写真を見ると、発電機となるロータリーエンジンがこれまたコンパクトに収まっているのが確認できる。

MX-30 EVモデル
●MX-30 EVモデル

マツダの考えるクルマのライフサイクル全体でのCO2削減策では、現状、リチウム製造時には大きな環境負荷がかかるとし、前述のとおり搭載するバッテリー容量との兼ね合いからMX-30 EVモデルの想定される使用シーンをシティユースとしている。

レンジエクステンダーモデルならば、バッテリー容量をEVモデルと同等もしくは仮に小容量化しても、走行距離の心配や充電インフラに関する不安から解放されることになるのではなかろうか。


かなりお高くなるか!?

ただし、価格はそれなりにお高くなりそうだ。MHEVモデルのFF車が242万円でEVモデル(FF)は451万円と、価格差は209万円もある。レンジエクステンダーモデルは、高価な駆動用バッテリーに加え、発電用エンジンや燃料タンクほか補機類を搭載するのだから……。

あくまでも、MX-30に搭載されて国内投入されればという予測だが、マツダが造り込んだEVの走りとロングドライブを楽しめるオールマイティさは大いに期待したいところ。まずは「マツダスカイプラン」でEVモデルを所有して、レンジエクステンダーモデル発売後に頃合いを見て乗り換え……、なんていうのも悪くないかもしれない。

もちろん、マツダ3から始まる新世代車両構造技術「スカイアクティブ ビークルアーキテクチャー」を採用した車種であれば、いずれもレンジエクステンダーモデルを設定することができそうだ。

今までのマツダ車では、ボディタイプの選択のほか、エンジンタイプや排気量、駆動方式、変速機に選択肢を持たせたがゆえの、悩ましさがあったが、電動化に向けた新たなフェーズに踏み込んでもなお、悩ましさがついてくるとは!

MX-30 EVモデル

 
〈文=ドライバーWeb編集部〉

ドライバーWeb編集部

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