2021/01/19 カー用品

国内未発売のSTI「S209」に乗ってみたら、超絶魅力的モデルだった!|ワークスチューニンググループ合同試乗会|

STI S209

2.5Lターボの豪快な加速としなやかな足に酔いしれる

 
EJ20に対し、排気量でプラス463cc余裕のあるEJ25ターボの走りは、パワフルで豪快そのもの。2速発進も楽にこなせるほど低速トルクが充実していて、アクセルをほんの少し踏み込めば、シートバックに背中を押し付けられるほどの強烈な加速感が味わえる。

加えて、ワイドタイヤがもたらすコーナリングの安定感や抜群の接地感もS209の妙味。エンジンパワーに見合うワイドボディとしなやかな足まわり、ブレーキの強化など、迫力のルックスに負けないコンプリートカーならではのバランスのよさと、カスタム内容の濃さで、アメリカのスービー(熱烈なスバルファン)を魅了する。

EJ20ファイナルエディションの抽選販売が約24倍もの「狭き門」だったことを考えると、S209の導入が見送られたことはとても残念だが、STIではVABユーザーのために、S209に採用されたパーツを販売する。

フレキシブルドロースティフナーリヤはS209で初採用されたパーツで、のちにWRX S4 STIスポーツ♯(500台限定販売)にも採用された、トランクルーム内上部に装着するパーツ。左右Cピラーの付け根をつなぎ、テンションをかけることで車体後部のねじれを適度に抑え、リヤの追従性を高めることでハンドリングのレスポンスと操縦安定性を向上させる。発売開始以来1000セット以上も売れたヒット作だ。

STI S209

「S209で『いい足』が出来たので、これをサスペンションキットとして発売する予定です」と高津さん。ビルシュタインダンパーとコイルスプリングの組み合わせで、EJ25とEJ20では「頭の重さ」が違うので、国内仕様向けにセッティングをやり直した。サスキットと各種フレキシブルパーツと組み合わせると、S209の乗り味に近付けられるとのことなので、VABユーザーには朗報だ。
 

ドライバーWeb編集部

RELATED

RANKING