2021/01/11 コラム

なぜ不起訴に? 演歌歌手・小金沢昇司さんが酒気帯び運転・追突事故で逮捕…不起訴の理由とは

少なくとも罰金30万円のはず…不起訴が解せない!



演歌歌手の小金沢昇司さん(62歳)が2020年11月28日に酒気帯び運転で追突事故を起こし、逮捕されたと全国報道された。日刊スポーツの記事に「基準値の1リットルあたり0・15ミリグラムをやや上回るアルコールが検出」とある。呼気検査の結果は0.16ミリグラムだったのかな。負傷者はなかったようで容疑は「道路交通法違反」のみ。11月30日には釈放され、12月28日、東京地検により不起訴とされた。だがこの不起訴、どうも解せない。

酒気帯び運転の罰則は「5年以下の懲役又は50万円以下の罰金」だ。普通車で初犯は罰金30万円が相場だ。物損事故が加わると「飲酒運転の危険性を顕在化させた」として公判請求(正式な裁判への起訴)をされ、懲役6月、執行猶予3年ぐらいに処されることがある。報道を見る限り、小金沢さんのケースは、物損の程度が極めて軽くても、前科がなくても、少なくとも罰金30万円に処されるはず。しかし不起訴だという。なぜっ?

芸能人のスキャンダルは国民にうける。芸能人の処分を軽くすると「ひいきだ、ずるい!」と国民は盛り上がりやすい。検察の威信が損なわれる。芸能人もしっかり処罰して「検察は厳格な正義の機関だ」「飲酒運転に厳しいぞ」とアピールするのが望ましい。威信の発揚になる。そうした全国報道の宣伝効果は数億円に相当するそうだ。なのに小金沢さんはなぜ不起訴なのか。とりあえず5つの可能性が考えられるよう思う。

ドライバーWeb編集部

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