2020/12/15 カー用品

BBSホイールが選ばれる理由…完全自社生産だからこその高性能・高品質!

世界を代表する鍛造アルミホイールメーカー、BBSジャパン。「鍛造」にこだわり、軽くてでしなやかなアルミホイールは、世界中で圧倒的な支持を得ている。BBSホイールが選ばれる理由とは?


足元で輝く世界最高峰の鍛造技術



F1、WRC、グループA、ル・マン24時間耐久レース……さまざまなカテゴリーの頂点に立った栄光のマシンの足元で輝くBBSホイール。

美しい幾何学模様を描くクロススポークデザイン=BBSホイールのアイコンとして広く認知され、モータースポーツの世界だけにとどまらず、名だたるスーパースポーツやハイパフォーマンスの限定車に「自動車メーカーご指名」で純正採用されている。その理由のひとつが、独自の鍛造製法でばね下を軽くできるだけでなく、路面からの入力や衝撃を受け止めて、しなやかにいなす剛性と強靭さを兼ね備えていること。



溶かしたアルミを鋳型に流し込んで成型する鋳造に対して、鍛造は原料となるアルミの塊(鋳造のアルミビレット)をホイールの形になるまで何度も金型を取り替えながら、強大な圧力をかけて成型していく。その過程で“結晶同士の結びつきが密接になる”=“材料強度が増す”ことで負荷に強くなり、同じ比重の鋳造に比べて、より薄く、軽く作れるのが利点だ。

素材的に「粘り」が出ることで、例えばWRCの現場ではビッグジャンプによる着地や岩へのヒットなど、BBSホイールは「強いダメージを受けても“割れない”からサービスパークに自走で戻れる」と高い評価を得ている。

そして、鍛造工程を終えた素材をローラーで延ばして成形していく、厚みを抑えたインナーリムがもたらす「しなやかさ」と「いなし」は、ハンドリングにもプラスに作用する。

舵を当てると意のままにスッと曲がる……イニシャルの操舵に対する応答性が高まることで、ドライバーが自信を持ってアクセルを踏み込めるので、タイムアップにつながる。



レース用も含めてすべてのBBS鍛造ホイールは富山県高岡市の工場で生産される。繊維機械に使われる、糸巻き用のアルミ製大型ビームの製造で培われた鍛造技術を応用し、世界に先駆けてアルミ鍛造ホイールの量産化を実現したのが1983(昭和58)年。以来、ものづくりへのこだわりや技術伝承を大切にしながら、ニーズの多い超大径ホイールにも対応した1万2000トンのプレス機の導入や新塗装工場の立ち上げなど、生産効率と品質向上の環境を整えてきた。



2000年代以降はアストンマーティンやベントレーなどプレミアムブランドのOEMホイールも数多く手がけるようになり(レクサスLFAの鍛造ホイールもBBS製)、複雑な意匠をカタチにする過程で磨いた金型技術をリプレイス向けホイールにもフィードバック。「BBS=クロススポーク」の概念を覆す、バラエティ豊かなデザインをそろえる。

デザイン、性能、品質のすべてが「五つ星」のBBSホイールで、愛車は輝きを増す。

なぜホイールを換えるのか?

「足元のオシャレはホイールから」と言われるように、イメージを一変させるのがホイール交換の奥深さ。最近はタイヤ&ホイールが大径化し、ブレーキサイズも大きくなっているので、ホイールの軽量化=ばね下を軽くすることで転がり抵抗が減り、サスの動きがスムーズになるなどメリットは多い。純正ホイールにスタッドレスタイヤを履かせて、夏タイヤのホイールはカスタムと性能アップを狙ってリプレイス品を選ぶのも賢い楽しみ方だ。



[ホイール交換のメリット]
①ドレスアップ効果
② ばね下重量の軽減
③ 走行性能アップ
④ 燃費の向上も期待できる

BBSホイールをオススメする理由

その1:絶えず進化を続ける独創の技術と息づくクラフトマンシップ

円柱状の素材をホイールのサイズに合わせてカットし、金型にセット。大型の油圧プレス機のシリンダーで押し潰す作業を、金型を替えながら3回に分けて行うことで、ホイールの基礎から意匠面までをカタチにする。その後もローラーの延圧加工で高強度のリムを成形する「スピニング」や熱処理、切削加工、塗装前の下処理などさまざまな工程を経る。最新鋭の機械と高精度の金型、職人の技が三位一体となり最高品質のホイールが生まれる。


●金型とビレットを高温で加熱しながら圧力をかけ、金型を取り替えながら意匠面を成型


●塗装前の小傷の修正、最終検査は熟練の職人が目視と感触で確かめながら手作業で行う

その2:軽さと強度を両立してしなやかな走りを得られる

鋳造は結晶同士の結びつきが弱くなる=素材内部に空気孔が生まれ、強度を出すために厚く作らなければならないのに対し、鍛造は鋳造のアルミビレットに熱を加えながら高圧で成型を繰り返すことで結晶同士の結びつきが密接になる=材料強度が上がるので、同じ比重の鋳造に比べてより薄く、軽く作れる。路面からの入力がダイレクトに伝わるリムを硬く、厚くしなくても強度を出せるので、BBS独特のしなやかな乗り味を再現できる。


●リムとスポークのカットモデル。絞り加工で成形されたリムの断面幅はわずか2.6mm!


●ハブ取り付け部の小さな溝。ナットを締め付けた際に面同士の密着性を高める工夫だ

その3:自動車メーカーがBBSホイールをスペシャルモデルに採用

GRヤリスのRZハイパフォーマンスには日本刀をモチーフにした鋭いスポークの18インチを採用。軽量化のためにハブまわりをコンパクトにしても大入力に耐える強度を保てるのはBBSの鍛造ならでは。国内限定200台のシビック タイプR リミテッド エディションは20インチ。ホンダのデザイナーのこだわりで「ひねり」を入れた細身のスポークが特徴で、標準の鋳造品に対し約10㎏軽量化。リム断面幅はホンダ最薄の2.6mmを実現した。

GRヤリス RZハイパフォーマンス


シビック タイプR リミテッド エディション


走りが変わるBBSの最新鍛造ホイール

LM
サイズ:17〜21インチ
価格:9万4050〜22万円


●90年代からロングセラーを続ける不朽の名作。ディスクとリムを締結するピアスボルトがアクセントになり、2ピース構造の証だ

RE-L2
サイズ:15〜17インチ
価格:4万700〜5万8960円


●リムエンドまで伸びる7本のクロススポークが、鍛造ならではの軽くて強靭なイメージを演出。軽量スポーツモデルとの相性がいい

〈文=湯目由明 写真=澤田和久〉

〈問い合わせ先〉
BBSジャパン
03-6402-4090
www.bbs-japan.co.jp/

ドライバーWeb編集部

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