2020/11/24 新車

新型ノート正式発表。e-POWERは第2世代へ、電子制御4WDの後輪モーターはなんとアウトランダーPHEVがベース!


日産の虎の子「e-POWER」が第2世代へ!



そしてシリーズ式ハイブリッド(HV)のe-POWERは、いよいよ第2世代に進化。パワートレーンはこの一本勝負だ。



ハードウェアはモーターとインバーターが刷新された。モーターは最大トルクが25.9kgmから28.6kgmに10%アップ。最高出力も109馬力から116馬力に向上している。インバーターは一気に40%の小型化を達成。軽量化も33%、約15㎏におよぶというから凄い。エンジンはHR12DE型1.2Lを踏襲するが、これもヘッドの新設計などで79馬力から82馬力にパワーアップしている。トルクは10.5kgmで変わらず。

これらによって、先代よりいっそう素早く、力強く、滑らかな加速性能を実現。燃費については、先代のJC08モードで比較すると、先代の34.0km/Lに対して新型はグレードやオプションによって33.2~38.2km/Lと異なり、向上幅はビミョーなところか。こちらは実用燃費の向上を期待しておきたい。



ソフトウェアの進化にも注目だ。路面状態に応じた発電制御は世界初。滑らかな路面では積極的にエンジンを止めてEV走行する一方、荒れた路面ではエンジンを再始動することでロードノイズを目立たなくするものだ。路面状態の判断は、車輪の回転変動の解析によって実現している。停車時や低速域ではエンジンを極力再始動しない充電量に応じた発電制御も、キックスに続いて採用。ボディの遮音性能向上などと相まって、1クラス上の圧倒的な静粛性を標榜する。

ワンペダル制御のe-POWERドライブも、走行中のアクセルオフに対して減速Gの立ち上がりを滑らかにした、キックスの新制御を採用。さらに新型ノートでは、約5km/h以下でクリープ制御を新たに加えた。これによって、駐車時には一般的な2ペダル車と同様の扱いやすさを再現。ブレーキを踏んで停車すれば、オートブレーキホールドが停止を維持してくれる。

先進運転支援システムについても、クラストップレベルの先進性を獲得している。旧世代だった先代に対して装備・機能を大幅に追加し、車両全周の360°セーフティを実現。プロパイロットはナビリンク機能付きを、北米で先行デビューした新型ローグ(日本名エクストレイル)に続いて日本初搭載した。

今回発表のFFは2020年12月発売予定。4WDは同じく12月正式発表、2021年2月に発売予定だが、この4WDがこれまたサプライズなのだ。

ドライバーWeb編集部

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